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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る
発行者: 中川清徳 2022年12月31日
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おばあちゃんを動かした正さんの姿
(続きは編集後記で)
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[Web双方向セミナー] 全国どこでもあなたの席がセミナー会場!
[セミナー名] 退職金制度の見直し方セミナー
[資料等] 44ページ
[講 師] 中川清徳 中川式賃金研究所所長
[日 時] 1月10日(火) 13時30分〜16時30分(3時間)
2月2日(木) 13時30分〜16時30分(3時間)
[受講料] 26,000円(税別) 28,600円(税込)
[申込先] https://nakagawa-consul.com/seminar/004_web.html
または下記にご記入のうえ、そのままご返信ください。
*******[退職金制度の見直し方セミナー申し込み書]**************
日 程 下記にご希望日時をご記入ください。
月 日
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役職名
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参加数 人 (人数は不問です)
電 話
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日程が合わない場合は上記ページ末よりご希望の日程に
調整できます。上記にご記入ください。
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退職金制度は、こんな方法があったのか!と思わずヒザを打ちます。
詳しくは(セミナー申し込みもできます)
→ https://nakagawa-consul.com/seminar/004_web.html
または、
下記にご記入のうえ、そのまま返信しても申込みが可能です。
***********【 退職金制度の見直し方セミナー 申込み書 】*********
希望日 月 日
社 名
役職名
氏 名
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・事務員の退職金が2千万円でがくぜんとする社長
従業員50人のA社でのことです。
事務員さんが勤続40年でめでたく定年退職することになりました。
なんと退職金が2千万円以上になります。社長はびっくりです。
「こんなはずではなかった…」と天を仰ぎ大きなため息。
事務員さんは自分の退職金が2千万円以上になることを知っており
定年退職を楽しみにしていました。
事務員さんは経理担当だったのです。
自分の退職金を退職金規程に基づき計算をして社長に計算書を見せたのです。
・どうして2千万円の退職金になったのか
A社の退職金は基本給に勤続年数別支給率を掛けて退職金を計算しています。
昇給すると基本給が上がり、昇給する分、退職金が増加する、しかも
勤続年数が増えるほど、支給率が高くなるような仕組みになっています。
勤続が長い社員ほど退職金が高くなる、それも定年退職前の10年間で
うなぎのぼりに増える仕組みになっています。(実は多くの企業がこのような
制度です。)
これは大企業の退職金制度のものマネです。
退職金が2千万円にもなることに社長が気づかなかったのは定着率が良く
なかったからです。
平均勤続年数は4年足らずなので、勤続年数が浅く退職金額が負担になら
なかったので問題意識がありませんでした。
A社での定年退職は事務員さんが初めてだったからです。
定年退職者が出て初めてあわてました。
・さらに大きな問題が発生
話は事務員さん一人の問題だけに終わりません。
これから10年間で定年退職する社員の退職金がいくら必要なのか計算して、
さらにびっくり。
退職金を払うと、利益がふっとび、大幅な赤字になることが予想できました。
気がついてみると最近は退職する従業員が少なくなり、定年退職予備軍が
目白押しだったのです。
・解決方法は?
そもそも、退職金制度は何のためにあるのでしょうか?
退職金制度は勤続年数が長くなると退職金が増える仕組みになっています。
勤続が長くなると退職金が減るという会社は見たことがありません。
ここに退職金の本質があるのです。
勤続が長くなると退職金が増える目的は、長期勤続の奨励です。
つまり、退職金制度は従業員を引き止めするものです。
経営者の本音は辞めて欲しくない従業員と辞めて欲しい従業員がいます。
辞めて欲しい従業員にはそれなりの退職金で良いのです。
そのような視点からすると
退職金=退職時基本給×勤続年数別係数
は退職金の目的からはずれています。
それを解決するためにポイント制退職金制度が流行していますが、それは
大企業向きであり、中小企業が導入すべきではありません。
・退職金制度の見直しは1日でも早くすべきです。
1日遅れればそれだけ経営が悪化します。
その理由がお分かりでしょうか?
その理由を知ると、いてもたってもいられないでしょう。
・Webセミナーについて
セミナーはZoomによるWebセミナーです。
特別なソフトはいりません。
Webセミナーに参加するために必要なもの
1.インターネットに接続できるパソコン、タブレット等
2.マイク、スピーカー、カメラが付属しているか、外づけしている
こと
接続方法はお申し込み後、ご連絡します
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編集後記
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おばあちゃんを動かした正さんの姿
四十歳の頃、初めて特別支援学級を担当することになりました。
担任した子どもは一人。小学三年生の正さんです。
二年生までは学校に車で来ていた正さん。五月の連休明けか
ら自宅までの四キロ近くの道を二人で歩いて下校することにし
ました。
正さんは途中で休んだり、お茶を飲んだりとマイペース。
これじゃあ一時間では帰れないと、私が速く歩いたり、声を掛
けたりしたこともありましたが、決まって正さんは困惑顔。
だんだんと正さんのペースに合わせるようになり、休む時には
一緒に休み、お茶を飲む時には一緒にお茶を飲みました。
自宅まで一時間半以上かかることもありました。やっと着き
玄関を開けると、奥の間に座って待っているおばあちゃんが見
えます。
「先生、ありがとうございます。足が悪いんで、こんな所で
失礼します」と申し訳なきそうにおっしゃいます。
おばあちゃんは膝を悪くされているのか、歩くのが難しそうでした。
しばらく経ったある時、玄関を開けると驚きました。足の悪
いおばあちゃんが奥の間から玄関へ這って移動されているので
す。近くで迎えようと思われたのでしょうか。
その日を境にして、おばあちあゃんは玄関の上がり橿(かまち)
に座り、私たちを迎えてくださるようになりました。
ある秋の日。いつものように正さんとのんびり歩いて家に向
かっていました。自宅近くの公民館辺りで誰かがこちらに向か
って歩いてきます。よく見るとおばあちゃんです。
曲がらない膝で、まるでロボットが歩くように、一歩一歩
こちらに向かって歩いて来られるのです。
私たちは走っておばあちゃんに近づき、「おばあちゃん、足
は大丈夫ですか」と尋ねると、おばあちゃんはニコニコ笑って
おられます。
「先生、ありがとうございます」と言われ、正さんの手を取り、
学校に戻る私の姿が見えなくなるまで手を振ってください
ました。
その日の夕方、正さんのお母さんに電話をすると理由がわか
りました。おばあちゃんは、次のように話しておられたそう
です。
「歩こうとしなかった正が、あれだけがんばって歩いている。
私だけコタツでぬくぬくとしていられない。私も歩かにゃあ」
正さんは自分にできる「歩く」ことを毎日続けました。
雨や雪の日も傘をさしながら、毎日四キロ近い通学路を歩
き続けました。
言葉が十分に出なかった正さんはおばあちゃんにがんばろう
とか、一緒に歩こうとか伝えることはできません。
しかし、正さんの姿がおばあちゃんの心にこだまのように響
いていったのでしょう。
一生懸命な姿が、おばあちゃんの心を少しずつ変えていった
のです。
それから、残念な事におばあちゃんは交通事故で亡くなられ
ました。でも、一歩一歩、歩いておられるおばあちゃんの
姿は、今でも、私の心の一番あたたかいところにあります。
西村徹(教育者)
兵庫県養父市生まれ。「いのちの教育」を
求め続けた教育者、東井義雄氏に薫陶を
受け、大きな影響を受ける。地元で読書
会・教育サークル・掃除に学ぶ会・教育立
窓会などを主宰。子どもの心に花を咲か
せる教育者として、いまも活躍中。
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