2020年12月31日木曜日

【あと80分/これで最後】そうだ、もう出発すべき時なのだ(沢木耕太郎『深夜特急』より)

■こんばんは、鮒谷です。


 数ヶ月前、じつに数十年ぶり(!)に
 沢木耕太郎さんの

 『深夜特急』

 を読み返しました。


※『深夜特急』をご存じない方は…
  (以下、ウィキペディアより)


 (ここから)
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 インドのデリーから、
 イギリスのロンドンまでを、

 バス(特に路線バス、高速バスなどの
 乗り合いバス)だけを使って

 一人旅をするという目的で
 日本を飛び出した主人公「私」の物語であり、

 筆者自身の旅行体験に基づいている。


 当初は日本からデリーまで
 直行してしまうつもりだったが、

 途中2か所のストップオーバーが認められる
 航空券を手にした私は香港とバンコクを選び……。

 様々な人々と事件に出会いながら
 ロンドンを目指す。


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 刊行後は、バックパッカーの間で
 いわばバイブル的に扱われるようになり、

 80年代と90年代における日本における
 個人旅行流行の一翼を担った。

 (中略)

 あくまで個人の旅行体験記なので、
 旅行ガイドとしての使用には不向きだが、

 1970年代前半当時の交通事情、
 宿泊事情などを知ることもできる。

 さらには、途上国の貧困さの一端も
 巧まずして表されている。


 ----------------------- 
 (ここまで)



■特定の世代の人にとって
 思い入れのある本だと思いますし、

 この本に触発され、実際に
 バックパッカーになった人もあるかも
 しれませんね。

 (私の友人にも、この本をきっかけに
  海外放浪を始めた人が幾人かいます)



■私(鮒谷)は、

 残念ながら
 当時、この本を読んで触発され

 「いざ海外に!」

 とはなりませんでした。



■ただ、全編を通して
 肯定されている

 「若者が持つ、チャレンジ精神や
  エネルギーの途方もない大きさ」

 「失敗したところで
  失うものなどなにもない」

 といったことを
 リアルに感じられたことで、


 起業するにあたっての、

 大きな勇気や希望を
 与えてもらえたものでした。



■そんな『深夜特急』ですが、

 (以前、読んだときには、
  記憶に残らなかったのですが)


 改めて読んでみると、

 以下の文章が感情移入され、
 強烈に胸に迫ってきましたので、

 ご紹介いたします。



■少し長いですが
 ぜひ、読んでみてください。


 (ここから)
 ---------------------------------


 その日、眼を覚ますと、表の通りでは
 早朝の喧噪が始まっていた。


 インド人の朝は早い。

 それはこのバザールも
 例外ではなかった。


 七時前というのに、
 人々が往きかい、

 舗装のしてない路面からは
 土埃が舞い上がる。


 そこを朝陽が強烈に射抜いて
 部屋に差し込んでくる。

 光の中で埃がキラキラと輝き、
 光の真っすぐな道筋が鮮やかに
 浮き出ている。


 その様が、寝ながら顔を少し右に
 向けるだけで見通すことができた。

 だが、私に眼覚めの爽快さはなかった。

 〈また、朝になってしまったのか......〉


 私はその光から眼をそらし、
 何気なく顔を左に向けた。

 そこにはフランス人の若者が寝ていた。

 同宿のオランダ人がピエールと呼んでいた
 から、恐らくそれが名前なのだろう。


 私はそのピエールの寝姿を見て、
 心の底から驚いてしまった。

 狼狽してしまった。


 見てはならぬものを
 見てしまったような気がした。

 そしてそのとき思ったのだ、
 もうぐずぐずしてはいられない、と。


 私が見た時、
 ピエールはすでに眼を覚ましていた。

 だが、彼は起きようとする気配もなく、
 ぼんやりと天井を眺めていた。


 横顔は、今まで眠っていたとは
 信じられないほど疲労を濃く滲ませ、

 眼は背筋が冷たくなるほど
 虚ろだった。


 そうだ、しかし起きたところで
 何をしたらいいというのか。

 動物園に行ってホワイト・タイガーと
 睨めっこでもするか、

 ラージ・ガートへ行って
 マハトマ・ガンジーでも偲ぶか、
 それとも......。


 だが、ピエールもまたそのすべてを
 してしまっていたのだ。


 (中略)


 それにしても、
 この虚ろさはどうしたことだろう。


 籠の鳥と違って
 どこにでも自由に飛び立てるはずなのに、

 異国の安宿で、
 薄汚い寝袋にくるまり、

 朝、茫然と天井を眺めて
 みじろぎもしない。


 その姿には、
 見ている者をぞっとさせる、
 鬼気迫るものがあった。


 慄然としたのはそれが決して
 他人事ではないと思えたからだ。

 私もいつピエールのような眼をして
 天井を見上げないとも限らない。


 いや昨日、あるいは一昨日、

 俺もあのような眼をして
 天井を眺めていたのではないか、

 と思ったからだ。


 ピエールと違って、

 私はフランス人の底なし沼のような
 頽廃に身を浸し切れるほど、

 したたかではなさそうだった。

 早く、できるだけ早く、
 ここから出て行かなければならない。


 ゴアもカシミールもいいが、それより
 まずインドから脱け出すことが先だ。

 インドにいる限り、
 いつかはピエールのようになる。


 どこかの安宿に沈澱し、
 動く意欲すら失なってしまうだろう。

 そうだ、もう出発すべき時なのだ。


 私はいつもと違う勢いでベッドから
 とび起き、寝袋を片づけはじめた。

 周囲の連中は、私のその慌ただしさに
 怪訝そうな視線を向けてきた。


 中には、

 きっと悪い夢でも見たのだろうといった
 冷ややかな顔つきの若者もいたが、

 私は、実に久し振りに、体のすみずみまで
 気力が満ち溢れるのを感じていた。


 そして、私はその昂揚感を逃がすまいと、
 懸命に自分に言いきかせていた。

 さあ行こう、
 デリーからロンドンまで。


 乗合いバスを乗りつぎながら、
 行けるところまで行ってみよう、と。


 (沢木耕太郎
 『深夜特急』第一章 朝の光より)


 ---------------------------------
 (ここまで)



■いかがだったでしょうか。


 (沢木さんにその意図は
  なかったのかもしれませんが)

 この文章を目にしたとき
 私(鮒谷)には


 【これは人生そのものに対する
  比喩ではないか】
 
 と思えたのです。



■特に以下のくだりが。


 (ここから)
 -----------------------


 その姿には、
 見ている者をぞっとさせる、
 鬼気迫るものがあった。


 慄然としたのはそれが決して
 他人事ではないと思えたからだ。

 私もいつピエールのような眼をして
 天井を見上げないとも限らない。


 いや昨日、あるいは一昨日、

 俺もあのような眼をして
 天井を眺めていたのではないか、

 と思ったからだ。


 -----------------------


 ゴアもカシミールもいいが、それより
 まずインドから脱け出すことが先だ。

 インドにいる限り、
 いつかはピエールのようになる。


 どこかの安宿に沈澱し、
 動く意欲すら失なってしまうだろう。

 そうだ、もう出発すべき時なのだ。


 -----------------------
 (ここまで)


 自分(の人生)が、知らぬ間に
 ピエールのようになってはいまいか。


 
■あるいは、

 「ピエールのように生きている人」

 を他山の石とし、


 【そうだ、もう出発すべき時なのだ】

 と決意し、前に進むべきことを
 促されているのか。



■幾たびか、

 この文章の頭から終わりまでを
 行ったり来たりしながら、

 そんなことを考えるともなく
 考えてみたのです。



■ピエールのように、

 いつしか、自覚なく、目標も見失い
 惰性で生きる人生もあれば、


 自らがそうした状態に
 あることに気づき、
 
 「もう出発するべき時」

 と決意し、
 重たい腰をあげる人生もある。



■私(鮒谷)自身が、

 情報発信を開始し、さらには
 起業するにあたっての気持ちは、


 まさにこの

 【そうだ、もう出発すべき時なのだ】

 の思いでありました。



■人それぞれ、いろんな人生があるし、
 あってよいのだと思います。


 ただ、成り行きに任せていては

 「成り行き任せの末に
  吹き寄せられる場所」 

 へと吹き流されていくだけであり、

 それが嫌ならば、どこかで立ち上がる
 必要があるのかもしれません。



■私(鮒谷)は幸いなことではありますが、
 もともと唯一持っていた、

 「日記を書く習慣」

 ならびに、


 起業準備のつもりで
 スタートさせた

 「メルマガを配信する習慣」

 によって、
 
 危うく「ピエール化」しかかっていた
 人生を逆回転させ、

 すんでのところで
 吹き流されることを回避できました。



■しかし、

 こうした習慣がなければ
 今頃、どうなっていたか、

 分かったものではありません。


 そういう意味では

 【習慣によって救われた】
 【習慣によって生まれ変われた】

 といっても過言ではないと思います。



■言葉を換えれば、

 【好ましい習慣が人生を立て直すに
  あたっての大きな武器となる】

 ということが、現実にあるものです。



■長々と記してきましたが、
 

 私たちに人生を逆転させる力を
 与えてくれる「習慣」について、


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 となりました。


         鮒谷周史拝





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