2020年12月26日土曜日

【会計士進化論335】きまぐれの一冊『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』 


こんにちは!
尾崎です。



今日は、オフ。

娘と散歩したり、
ゆっくり過ごしました。








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第335号 2020年12月26日


きまぐれの一冊『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』



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ちょこちょこ、
本を読んでいます。


読むのは、電車での移動中が中心。
あとは寝る前が多いですね。


ブクログというサービスを使って、
読んだ本の記録をしています。


https://booklog.jp/users/zakiocpa



8年くらいで1000冊ちょっと。
毎年125冊くらい。


まぁ、登録忘れや、
登録してない本もあると思いますが。



せっかくなので、

紹介したい本や、
自分の中でより記憶に留めておきたい本は、

メルマガで紹介していこうかなと。



書評、というわけではなく、


書いてあったことのなかで、
印象に残ったところを中心に、


つらつら書くだけ。


まさに、「きまぐれの一冊」です。

お気軽に読み流していただければ。
(と思ったら長くなってしまいましたが・・・)


本日ご紹介するのはこちら。

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『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』
奥野一成 (著)

https://amzn.to/3pqBpog

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■「投資」と聞いて、
どう感じるでしょうか。


人によっては、


卑しいものとか、
こわいもの、


というイメージがあるかもしれません。


人間は損を嫌う生き物ですからね。


一度でも投資で損をしたことがあると、
余計にそう思ってしまうでしょう。


私も、投資では、
相当な損をしたことが。。。





■しかし、著者は、

「投資家の思想こそが日本に未来を切り拓く」

と言います。


いきなり投資家、
(投資だけで生きている、いわゆる資本家)


になるのは難しいので、


まずは労働者1.0から
労働者2.0を目指しましょうと。



労働者1.0は、イヤイヤ働いていたり、
投資という概念がまったくない人。


そうではなく労働者2.0は、


自ら主体的に働いている人。

投資をしないのでなく、


まず自分に投資していき、
さらに、株式を通じた長期投資をする人。




■個人にとっての資産(リソース)は、
一般に、時間、能力、お金の3つ。

この3つは基本的に、
代替できる関係にあります。

お金があれば時間を買えますし
(タクシー移動するなど)、


時間とお金があれば
学校に通うなどして、
能力アップに費やせますし、


能力があれば、
仕事を早く終わらせることで時間を浮かせたり、
起業してお金を稼いだりできます。


労働者2.0は、いまあるリソースを使って、
別のリソースを強化していくのです。


まずは自分への投資を習慣づけ、
自分を高めていくことが大切なのです。


投資するには、原資が必要ですからね。





■著者は、ウォーレンバフェット流の投資に
魅了されていき、


農林中金バリューインベストメンツを立ち上げます。



そこでの投資の流儀は、


【構造的に強靭な企業】

に投資をする、というもの。



構造的に強靱な企業とは、
以下の3点を満たす企業。


・高い付加価値
→商品やサービスが、
世の中にとって必要なものかどうか?


・高い参入障壁
→今更勝負を仕掛けようと思わないくらいの
圧倒的強さを持っているかどうか?


・長期的な潮流
→今年、来年といった単位ではなく、
普遍的で不可逆的な流れに乗っているか。
たとえば、人口動態など。




この3つを兼ね備えた会社に投資しろ、と。
(私はこれを便宜的に3点セットと呼ぶことにしました)


この3点セットを兼ね備えた会社は、
継続的に利益をあげられるし、

それに応じて株価も上がっていきます。


利益は、課題解決の対価ですから、

利益を上げ続けている会社は、
社会の課題を解決している会社であり、


付加価値の高い会社と言えそうです。






■著者は、参入障壁を特に重要視しています。



圧倒的な競争力を持っていて、


他社が参入することを諦めるくらいの
パワーを持っているかどうか。



これを判断するのは簡単ではありません。

著者は実際に企業訪問などを通じて、
数年かけて(!)判断しています。

人から集めたお金の運用ですから、
それくらい慎重になっているのです。


しかも参入障壁は色あせやすいから、
しっかり企業の動向も注視しなければなりません。



GAFAの事例も出てきます。


このなかのとある一社には、
参入障壁がない、と言っています。


(どの会社か気になる方は、
事前に予想したうえで書籍を!)






■実際に投資するときの考え方としては、

「売らない株を買えばいい」

とのこと。


長期投資を前提としていますが、
著者の考える長期とは、

5年でもなく、10年でもなく、
なんと永久!


3点セットを満たしている限りにおいては、
どんどん株価は上がっていくわけですから、



売る必要がないのです。



もちろん売るタイミングもありますが、

それは3点セットを満たさなくなったときや、
明らかに株価が割高になっているときなど。




実際にファンドに組み込んでいる
具体的な銘柄もいくつか出てきます。



残念ながらほとんどがアメリカの会社ですが
日本の会社もわずかに登場します。


私はあまり知らない会社でした。





■そうはいっても、私たちが、
会計知識を身につけて、
アメリカの個別株を買えるか?

というと、ちょっとハードルが高いですよね。


ではどうすればいいかというと、
アメリカのインデックスファンドを買えばいいのです。


アメリカのS&P500は、入れ替えが激しく、
それ自体が銘柄選別をしてくれています。

一方、日本のTOPIXは一部上場企業で構成されているものの、
そもそも入れ替えはほとんど行われていません。


日本の一部上場企業には、
3点セットを満たさない会社が多数含まれているので、


オススメはできません。



原資があまりない方は、


米国のS&P500に連動する
インデックスファンドを、

コツコツ積み立てるのがオススメ。


私も本書を読んで、
TOPIXの比率を下げて、


S&P500や、米国個別企業への投資比率を
高めました。







■投資をする際にも、
ビジネスをする際にも、
就職や転職をする際にも、

3点セットを満たしているかどうか?

という判断軸を持っておくと、
うまくいく可能性は高まるだろうな、

と感じました。


その意味では、

ビジネスエリートになるために、
投資の知識が必要なのでしょう。


最後にクイズです。


投資と投機の違い。
説明できますか?

できるとしたら、
どう説明しますか?

メルマガの最後に、
著者の説明を書きますね。







以下、書籍のご紹介です。


(ここから)
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人生100年時代、
「老後に2000万円が必要」と言われて
多くの人が絶望的な気持ちになっている。

しかしはたしてそうだろうか? 

それはろくに「投資」を学ばず、
お金を銀行に預けっぱなしにしてきたからではないだろうか。


日本人は投資を知らなさすぎる。
投資と投機は違う。
投資は危険なものではないし、
いかがわしいものでもない。

資本主義の健全な形態である。
投資が盛んになり、
優良企業にお金が集まるようになれば、
日本の景気もよくなるはずだ。


農林中金バリューインベストメンツで
抜群の実績を上げるCIOが、
本来の投資のあり方とその哲学、
長期投資のコツ、優良企業の見極め方などを、
歴史的な背景や実例を交えながらわかりやすく解説する。



<1時限目> 投資家の発想が人生を成功に導く
労働者2.0を目指せ
貧困は遺伝する
投資をすれば働き方のマインドが変わる
投資の起源
永守さんに働いてもらおう
人生100年時代の選択肢
「時間」という有限のリソースを有効に配分する


<2時限目> 私の投資家人生
コンサルタントになりたかった
長銀に入行
刺さらない提案
相場を学ぶ
長銀の破たんと海外留学
バフェットとの出会い
バフェット流の投資を日本でもできないか
社内ベンチャーでNVICを設立


<3時限目> 日本人はなぜ投資が苦手なのか?
どんどん貧しくなる日本
日本人はなぜ投資をしないのか?
子供たちに資本家マインドを
楽して儲かることなんて絶対ない
資本家になることは日本人としての責務である


<4時限目> 「投資」と「投機」は違う
投資と投機の違いを農地に例えると
なぜ日本は投機なのか
投機は存在しない方が良いのか
株式は持続的に利益を生み出す投資対象
営業利益は課題解決の対価


<5時限目> 売らない株を買えばいい
売らなくていい会社しか買わない
強靭な構造を持つ会社を選ぶ
参入障壁は必ず落ちる
日本株に未来はあるのか
長期投資の長期とは「永久」のこと


<6時限目> ファンドマネジャー流 株式投資で成功するコツ
個人投資家にありがちな誤解
ファンドマネジャーが会社訪問で聞くこと
仮説の立て方
自分のレンズを磨け
本当の株価指標の見方
2、3年かけて買う
株価が下がっても狼狽しないためには
コロナ危機は大きなチャンス
それでも保有株式を売却する時の判断基準
投資事例をいくつかご紹介します


<補講> 資産形成で失敗しないために
長期投資が出来る仕組みをつくろう
公的年金が破たんすることはない
個別株に投資していい人、いけない人
インデックスかアクティブか
国際分散投資と為替リスク


※引用:Amazon書籍の紹介より
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投資に興味があれば、
一読をお勧めします。

https://amzn.to/3pqBpog






※投資と投機の違いについて、書籍では、
以下のように説明されていました。



農地を買うことを考えてみて、

・投資はそこに植えた木や種などから、
どれくらいの作物が収穫できるかを考える

・投機は、いくらでその土地を売れるかを考える



高く売ろうと思わず、
たくさんの農作物を作れる農地を買う。

こう考えれば、投資はこわいものではなく、
農地を育てていく過程を楽しむもの、

と思えるかもしれませんね。










<腹筋1500回プロジェクト>
1300回/1500回







【付加価値と参入障壁に加えて
長期潮流満たせば投資】


今日も人生と勉強を楽しみましょう!



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【ご意見・ご感想、お待ちしています】

皆さまの、率直なご意見、ご感想、
こんな内容が読みたい!
などなど、ぜひお聞かせください。


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発行者:尾崎智史

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