こんにちは。
相馬一進です。
今回も引き続き、「貧乏ヒマなしからの脱出」
について解説していきます。
前回は「単価の低い案件を選んだほうが、
逆に高収入になった」という事例を紹介しました。
映像制作のビジネスをする方が、
単価の安い案件を選んだほうが
労力が減って収入を増やせたわけです。
今回はまた別の方のストーリーです。
社会保険労務士をしている
士業の佐藤さん（仮名）の事例を紹介しましょう。
「単価を下げたら時間の余裕ができた」という話です。
行政の手続き代行をしている佐藤さんは、
書類仕事よりも営業が得意なタイプでした。
見込み客と面談をして、契約を結ぶのが上手いのです。
私の講座に参加したときも、セールスを学んで
元々得意だった営業にさらに磨きをかけていました。
そんな営業力を活かした佐藤さんは、
単価が高いお客さんに営業をかけて、
1,000万円以上の売上を立てていました。
ここまでは素晴らしい結果ですが、問題はこの先です。
例によって佐藤さんは集客、営業、サービス提供、
フォローアップ、事務などをほとんど1人で
おこなっていました。
個人事業主や起業家にはありがちですが、
毎日忙しすぎる生活になりますよね？
そこで法人化し、スタッフも雇って、
仕組み化に挑戦することにしました。
ところが、仕組み化が上手くいかなかったそうです。
営業を新人スタッフに任せると、
まるで契約を取ってこれない。
最初は「少しずつ学んでいくだろう」と思ったものの
何件も何件も試したところで、結果が出なかったと言います。
そこで、佐藤さんは配置換えをして、
行政手続き代行のほうをスタッフに任せました。
スタッフも国家資格を取っているので、
実務のほうをやってもらうことにしたのです。
しかし、こちらも失敗。
専門的な内容なので詳細は割愛しますが、
佐藤さんでなければわからない業務が多く、
マニュアルに落とし込めなかったようです。
「新人を教育すればいいのだろうか？」
「採用の時点でダメな人を雇ってしまったのか？」
「マニュアルの作り方が悪いのか？」
と、いろいろな可能性を模索しながら、
人件費がかかって焦りを感じていたそうです。
さて、この悩みの相談を受けたときに
私がアドバイスしたことは何かわかりますか？
それは、
「単価の低いお客さんに変えたらどうですか？」
ということでした。
これを聞いたとき佐藤さんは、
「え、どうしてですか？」と怪訝な顔をしていました。
単価を下げたら売上が下がってしまって
ジリ貧になるように思ったのでしょう。
そこで、私はこう説明しました。
「単価が低いほうが難易度が低く、
スタッフに任せやすい業務になるからですよ」と。
というのも、単価が高い業務は、
基本的に難易度も高いですよね？
つまり、単価が高いと契約を取りにくいので
佐藤さんのような営業の達人でなければ
仕事をとってこれません。
また、実際のサービス提供も
職人技が必要なことがよくあります。
これは他の製造業や物販でも同じで
単価が高いほど新人には難しいでしょう。
もちろん、1人でビジネスをするなら、
職人芸を活かして単価の高い業務を
専門的におこなうのも悪くありません。
ただし、1人でビジネスをする限り
売上は頭打ちになりますし、
多忙な毎日からは抜け出せないのです。
そして、1人ビジネスをやめて仕組み化するなら、
職人芸に頼ってはいけない。
なぜなら、他の人にもできる簡単な業務で
会社を回していく必要があるのです。
すると、そういった簡単な業務は、
結果的には単価が低いこともよくあります。
ですが、それでいいのです。
それがいいのです。
職人技を使わなくてもいい仕事こそ、
スタッフが対応してくれるからです。
こうした私の説明に納得した佐藤さんは、
簡単で単価の低い契約をバンバンとセールスして、
スタッフに任せる方針に変えました。
すると、会社の利益は増えていき、
時間の余裕も増えてきたそうです。
「1人でビジネスをするときと、
仕組み化するときは考え方が全然ちがうんですね」
と、驚いていました。
さて、このように「貧乏ヒマなし」から脱出するときは、
自分の古い成功パターンを手放さなければいけません。
この佐藤さんの場合で言えば、
「得意な営業を活かして、単価が高い契約をする」
という古い成功パターンこそが、障害になっていたのです。
ですが、こういった話は
視点の低いコンサルタントや講師はしてくれません。
また、自分で気づくのが難しく、
仮に気付いても方針転換をしにくいでしょう。
実際、単価を下げたせいで時給が下がる場合もあるので、
必ずしも単価を下げればいいわけではありません。
ビジネスでこういった意思決定をするときは、
山で遭難したときに分かれ道を選ぶような
重苦しい気持ちになるかもしれません。
だからこそ、私は講座の中で直接話しながら
個別にアドバイスをする形式にしています。
来週には新しい動画やオンラインセミナーも公開して
講座の再募集をしたいと思っています。
そうそう、今回の動画を見たり、
オンラインセミナーの詳細を確認するためには、
LINE登録が必須です。
（※メールマガジンの登録ではありません）
興味がある場合は、
スマホのLINEが使えるようにしておいてくださいね。
相馬一進
●追伸
ところで、先日からお伝えしている
「貧乏ヒマなしからの脱出」について
何か疑問や感想はありますか？
感じたことがあったら、
「◯◯について詳しく知りたいです」など、
一言でもいいので教えてください。
メールのネタとして使わせていただくかもしれません。
その際は、件名を変えず、
このメールに直接返信する形でお願いします。
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株式会社エッセンシャル
東京都港区南青山2-2-15 ウィン青山1214号
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