2021年3月31日水曜日

[労災]漏電の安全対策

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者: 中川清徳  2021年3月31日号 VOL.4813
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会社を倒産させたら、人生も終わり

(続きは編集後記で)

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[労災]漏電の安全対策
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。

中川:ある会社で漏電による労災が発生しました。

社長:どの程度のケガですか?

中川:死亡です。

社長:お気の毒に。
   どんな状況だったのですか?

中川:配水管の漏水を修理する作業中に起きました。
   原因は地下水がわき上がったので、それを水中ポンプで
   排水しようとしてです。

社長:水中ポンプが漏電したのですか?

中川:そうです。

社長:水中ポンプに欠陥があったのですか?

中川:そうです。
   漏電していたのです。
   そのポンプを水中に入れたのが原因で作業者に感電したのです。
   200ボルトです。
   突然、「ギャー」と悲鳴を上げて仰向けに倒れました。

社長:いやぁ…。

中川:救出しようとした現場監督はビリッと来たので感電と気づき
   水中ポンプの電源を引き抜き救出しましたが死亡しました。

社長:二次災害も起きかねない状態だったのですね。

中川:そうです。

社長:これはどのような対策を打てばよかったのですか?

中川:漏電していないか点検をすることです。

   今回の水中ポンプは200ボルトの可動式であり、水中に
入れるので感電による危険防止のために感電防止用漏電遮断
装置をを接続することが法的に義務づけられています。
   漏電遮断装置を接続していませんでした。

社長:今回だけ接続しなかったのですか?

中川:過去にも同じような作業があっても漏電遮断装置を接続して
   いませんでした。

社長:違法状態でしたか。
   それはまずいですね。

中川:そうですね。
   安全衛生法違反で刑事告訴されるでしょう。
   また、遺族から損害賠償請求がされるでしょう。

社長:早速社内で総点検を指示します。

中川:そうですね。


(中川コメント)

労働安全衛生規則はつぎのように定められています。

(漏電による感電の防止)
第三百三十三条  事業者は、電動機を有する機械又は器具(以下
「電動機械器具」という。)で、対地電圧が百五十ボルトをこえる
移動式若しくは可搬式のもの又は水等導電性の高い液体によつて
湿潤している場所その他鉄板上、鉄骨上、定盤上等導電性の高い
場所において使用する移動式若しくは可搬式のものについては、
漏電による感電の危険を防止するため、当該電動機械器具が接続
される電路に、当該電路の定格に適合し、感度が良好であり、
かつ、確実に作動する感電防止用漏電しや断装置を接続しなければ
ならない。

2  事業者は、前項に規定する措置を講ずることが困難なときは、
電動機械器具の金属製外わく、電動機の金属製外被等の金属部分を、
次に定めるところにより接地して使用しなければならない。

一  接地極への接続は、次のいずれかの方法によること。
  イ 一心を専用の接地線とする移動電線及び一端子を専用の
    接地端子とする接続器具を用いて接地極に接続する方法
  ロ 移動電線に添えた接地線及び当該電動機械器具の電源
    コンセントに近接する箇所に設けられた接地端子を用いて
    接地極に接続する方法
二  前号イの方法によるときは、接地線と電路に接続する電線との
  混用及び接地端子と電路に接続する端子との混用を防止する
  ための措置を講ずること。
三  接地極は、十分に地中に埋設する等の方法により、確実に大地
  と接続すること。

本日の記事は「労働災害事件ファイル」 森井博子他著を参考に
しました。
あなたの会社は対策ができていますか?

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編集後記      
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会社を倒産させたら、人生も終わり

1990年代後半、金融機関の融資姿勢はさらに硬化し、「貸し渋り」
という言葉が広まりました。金融機関の倒産が相次いだ97、98年
には、貸し渋りが原因で倒産する中小企業が増加。
資金繰りの悪化は、経営者を深く苦悩させました。

会社の問題だけではありません。中小企業が金融機関から融資を
受ける際、経営者が個人保証をすることは、つい最近まで当たり
前でした。
借金のかたに家屋敷を担保に差し出すことも多く、万一、会社が
破綻したら身ぐるみ剥がされ、家族もろとも路頭に迷いかねない。
廃業や倒産に向けられる社会の目も冷たいものでした。

「会社を倒産させたら、人生も終わり」。
そんな考えが、長らく日本にはびこっていたのは事実です。
自分自身にかけた生命保険を資金繰りに充て、せめて会社や家族を
救いたいと、倒産間際に最後の手段に出る経営者もいました。
当時、日本の自殺者は3万人を超えて社会問題になりましたが、
その中には経営者も少なからずいたのです。

そうした会社の取材を振り返って、私たちはやるせない気持ちに
なります。なぜなら、経営者の自死は会社を救わないからです。

中小企業のオーナー経営者の場合、会社における存在感は極めて
大きい。社員は口に出さなくても、精神的に経営者に頼りきって
います。その経営者がいなくなること自体が、会社にとって最大の
危機になります。経営者が病気や不慮の事故で亡くなった後、会社
が傾く事例を私たちは山ほど見てきました。

会社を救いたいという気持ちがあるならば、経営者は死んでは
ならない。保険金を返済に充当すれば資金繰りが多少改善するかも
しれませんが、しょせん一時的です。
経営者が死を選ぶことで、会社は確実に弱体化します。

そのメッセージを伝えるため、そしてここに登場する経営者たちの
死を無駄にしないために、あえて本章を設けました。

(なぜ倒産 平成倒産史編 日経トップリーダー編集部編集 日経BP刊)
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