No.6【なぜ無明の闇が苦悩の根元なの？+終わります】（生きる意味）

こんばんは。長南です。
通信コースの追加募集は今日で終わりますので、
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募集要項
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さて、絶対の幸福になるためには、
苦しみ悩みの元をつきとめて、
それをなくさなければなりません。

そこで前回、苦悩の根元である無明の闇とは
どんな心なのかお話しいたしました。

そこで今回は、
なぜそれが苦悩の根元なのか
お話しいたします。

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１１月２７日　５０７号　ステップその６
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■なぜ無明の闇が苦悩の根元なの？
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苦悩の根元である無明の闇は、
心ですが、どんな心かというと、
後生暗い心です。

後生暗い心とは、
死んだらどうなるか分からない心
ということです。

全人類の１００％確実な未来が死ですから、
本当の苦しみの元は、
１００％行かなければならない未来が
暗いことなのだと仏教で教えられています。

▼なぜかといいますと、
学生が、一週間で一番嬉しいのは土曜日です。
日曜になってくると心はくもってきます。

明日からまたはやく起きて
学校へ行かなければならないからです。

土曜はどうして明るいかというと、
明日は日曜、１２時まで寝ていてもいいわ、
と未来が明るいので、土曜は明るいのです。

そのように、
明日が明るいと今が明るくなる。
明日が暗いと今が暗くなる。

未来が明るければ今が明るい。
未来が暗いと今が暗い心になります。

少し調子が悪いと思って検査を受けたら、
「すぐに入院してください。
　あさって手術をします。
　うまく行くかどうかは手術してみないと
　ハッキリしたことは言えません。
　大変な手術です」
と言われたらどうでしょうか。

その手術の日も大変ですが、もう今から暗くなります。
「いよいよあさって大手術か……
　祭りと結婚式と一緒にきたようなものだ☆」
と喜ぶ人はありません。
みんな暗くなってきます。

「成功してくれればいいけど大丈夫かな、ひょっとしたら……」
と思うと、心が暗くなってきます。

それは、未来に嫌な手術というものがあると
その未来に向かって行くときに心が暗いのです。

▼幸福になるということは
心が明るくなるということですから、
なぜこれだけ科学が進歩し、経済が豊かになっても、
幸福だと思えないのか。なぜ自殺者が増えるのか。

暗い所に向かって行っているから、
全人類は、どんなに科学が進歩しても、
幸福になれないのです。

考えてみれば、一昔前は
携帯電話がありませんでした。
その当時は公衆電話で電話をかけていましたが、
今ではみんな携帯電話です。

少し前はインターネットもありませんでしたが、
今ではインターネットが当たり前で、
地図でも時刻表でも
何でも分かるようになりました。

すごく便利になったのにそれで幸せだと
喜んでいる人がいるかと思ったら、
自殺する人が増えています。

「死んだほうがましだ
　生きていれば生きているほど苦しむだけじゃないか」
と自ら命を絶っています。

科学が進歩して、経済が豊かになって、
医学が人間の命を伸ばして
私たちは心が明るくなったでしょうか。

どう考えても
そんなに変わっていないのですが、
それはなぜか。

未来にくらい後生をもっているからです。
人は必ず死にます。
誰も死を避けることはできません。
それなのに、自分の死んだ後の行き先が分からないから、
人は皆、死を恐れ、不安に駆られるのです。
だから今喜べといっても無理なのです。

１００％確実な未来の後生が暗いのですから、
どうして今明るくなれるでしょうか。
なれるはずがないのです。

１００％未来の後生が明るくならない限り、
絶対に現在明るく生きていくことはできません。

だから何がどのように発達しようが進歩しようが、
我々が苦しみ悩みから解放されて、
幸福になることはできません。

何のために人間に生まれたやら、
何のために生きているやら、
さっぱり分かりません。

こんなことなら死んだ方がましだという結論になるのです。

私たちの苦しみ悩みの元は、
１００％の未来であるところの後生くらい心ですから、
これをなくすより他に、本当の幸せになる道はないんだと
仏教では明らかにされています。

▼では、無明の闇はなくせるのかというと、
なくせるのです。

死を避けることはできないのですが、
無明の闇をなくすことによって、どんな人でも
死の問題を乗り越えることができるのです。

それはどうすればいいのかというと、
仏教を聞く一つで
無明の闇が破れ、
死の問題が解決できます。

仏教を聞いて行くと、
初めはまったく分からなかった無明の闇が
だんだん自分にもあると知らされて、
どんな心かも分かってきます。

そして、続けて仏教を聞いて行くと、
最後、一念で破れます。

「一念」とは、無明の闇が破れる
何億分の一秒よりも短い時間のことです。

一念で無明の闇は露ちりほどもなくなります。

その一念の瞬間に、無明の闇が破れたとき、
人間に生まれてよかったという生命の歓喜が起きます。
これが絶対の幸福です。

そして無明の闇が一念で破れたならば、
何十年生きていても、
もう二度と、無明の闇は出てきません。
絶対変わらない絶対の幸福になれます。

私たちが人間に生まれてきたのは、
苦悩の根元である無明の闇を断ち切られ、
人間に生まれてよかったという
絶対の幸福になるためなのです。

そのためには修行も学問も必要ありません。
座禅も瞑想も必要ありません。

仏教を聞く一つで無明の闇が破れて
絶対の幸福になれますので
そこまで仏教をお聞き頂きたいと思います。

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■編集後記
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さて、どうしたら無明の闇が破れて
絶対の幸福になれるのかというと、
聞く一つです。

座禅や瞑想ではなれませんし、
比叡山で何十年と仏道修行にあけくれてもなれません。

仏法は聴聞に極まるの一本道です。

ここでよくある質問があります。

それは
「仏教を聞くといっても、
　どんな仏教を聞けばいいのでしょうか？」
というものです。

そう思いませんでした？

これは大変いいご質問です。

何を聴聞するのかというと、
まず仏教です。

それは世間話でもありませんし、
まれに苦しんでおられる方の
苦しんでいる声を聞くと思っている人がありますが、
それを聞いても仏教の聴聞にはなりません。

仏教の教えを聞かなければなりません。

仏教の教えといっても色々あります。

どんな仏教の教えを聞けばいいのかというと、
仏教を大きく分けると、２つあります。

１つ目は、煩悩を問題にする「道のり」を説かれた教え、
２つ目は、無明の闇が断ち切られる「目的地」を説かれた教えです。

座禅や瞑想というのも、
煩悩のコントロールを教えていますから、
１つ目の教えです。

煩悩具足の私たちには、
煩悩をなくして悟りを開くことはできませんから、
目的地へ導かれる道のりとして教えられているのです。

仏教は七千余巻といわれる
たくさんのお経に書き残されていますので、
その全体が分からないと、「木を見て森を見ず」で
部分的な道のりを教えるだけになってしまいます。

そして、そういう煩悩のコントロールだけを教える
仏教の先生のほうがたくさんあります。

それだけでは、
どうやって進めばいいかはわかっても、
目的地は分かりません。

その目的地も、道のりも両方説かれた
仏教の教えを聞かないといけないのです。


……簡単な見分け方としては、
生きているときに
一念で無明の闇が断ち切られ、
絶対の幸福になれる、
と目的地を明らかにしているかどうかを見れば
たいてい分かります。

そこが仏教の真髄なので、
それを教えている人なら、
あとの分かり易い煩悩のほうは、
たいてい教えていると思います。


ご質問の答えとしまして、
聴聞すべきは、生きているときに
無明の闇が断ち切られ、煩悩あるがままで
絶対の幸福になれると説かれる仏教です。

ただこのような仏教は、ほとんど説かれていません。
全国に寺が何万カ寺あっても、
現代では葬式仏教となって、
数カ寺も説かれていないかもしれません。

もしご自分で探し当てられれば、
そこで聴聞されると無明の闇が破れるのですが、
そんな寺は１万カ寺めぐってもあるかないかですから、
探すのも大変だと思います。
稀少価値が非常に高いです。

そのためおそらく一番手軽に聴聞できるのが、
通信コースですが、
この追加募集は本日で締め切りますし、
これが最後の募集と思って頂いたほうがいいと思います。
ご関心のある方は今すぐお申し込みください。

ぜひ共に聞法精進させて頂きましょう。

募集要項
https://buddhism.ne.jp/course/mag.php

それではお体くれぐれも大切になさってくださいませ。


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