2019年11月26日火曜日

No.5【苦悩の根元はあなたのどんな心?+明日締め切り】(生きる意味)

こんばんは。長南です。
現在、今だけ通信コースの追加募集をしています。

明日締め切りますので、ご希望の方は
今すぐお申し込みください。
募集要項
https://buddhism.ne.jp/course/mag.php

さて前回は、仏教に教えられる
苦悩の根元の秘密を公開しました。

仏教では、私たちの苦しみ悩みの根本原因は、
煩悩ではなく、
疑情一つだと教えられています。

ですから、疑情さえなくなれば、
人間に生まれてよかったという
絶対の幸福になれます。

そんなこと言われても、
疑情って何だか分からない……
と思うと思いますので、

今回は、疑情とは一体何なのか
お話しいたします。

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11月26日 506号 ステップその5
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■苦悩の根元はあなたのどんな心?
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▼苦悩の根元は「疑情」一つと仏教で教えられていますが、
「疑情」といわれるものは、
「無明の闇」ともいわれます。

まったくイコールで
「疑情」=「無明の闇」
です。

▼では「無明の闇」とは一体どういうものでしょうか?

「無明」とは、明かりが無い、
光がないということです。

ということは、暗いということですから、
それで闇といわれます。
「無明の闇」というのは暗い心をいいます。

暗いといっても、電気が消えて暗い
というときの暗いではありません。
よく分からないということです。

あの人は科学に暗い人だといえば、
科学についてあまり知らない人だということになります。

この辺の地理にくらいといえば、
この辺は道がよく分からないということです。

▼では無明の闇は、何に暗い心かというと、
後生暗い心です。

後生とは、私たちは一息切れたら、後生です。
つまり、死ねば後生です。

私たちは、毎日毎日生きている、
ということは、
死に向かって進んでいるということです。
これは誰も否定はできません。

 墓場は嫌だ嫌だといいながら、
一日経てば一日経っただけ私たちは
墓場に近づいています。

火葬場は嫌だ嫌だといいながら、否が応でも、
一夜明ければ一夜明けただけ火葬場に近づいています。

後生は100%確実な未来であり、
誰にも避けることはできません。

生きるということは、
後生に近づくということです。

▼「それは確かに近づいているかもしれないけれど、
30年か50年くらい先のことでしょう」
と思うと思いますが、そうではありません。

昨日も今日も、たくさんの人が交通事故で死んでいます。
それはみんなお年寄りかといいますと、
自分より若い人でも死んでいます。

テレビで死んだと放送されていた人たちが、
死ぬ日に「今日が今生最後の日だ」
と思っていたでしょうか。

今私たちが、このメルマガを読みながら
「今日が私の最後の日になるんだ」
と思っていないように、
後生はまだまだ遠い先のことだと思っていたはずです。

そう思っていた人が、
もうこの世にいなくなっています。

ですから、若いからといって
30年も50年も先に
後生があるのではありません。

今日かもしれませんし、明日かもしれません。

いつ後生へ入っていくかは、分かりません。

早ければ今晩。
もっと早ければ、吸った息が吐き出せなければ、
吐いた息が吸えなければ、その時から後生です。

後生は今にふれあう、今の問題です。

そうなって
「いよいよ今死なねばならない」
と自分の心に尋ねてみてください。

どんな心が出てくるでしょうか。
暗い心が出てこないでしょうか。

今死んだらどうなるのか。

何もなくなってしまうと思う心も出てくれば、
どうなるのかはっきりしない心がでてきます。
そのはっきりしない心が後生暗い心といいます。

このような、今死んだらどうなるかと後生を見たときに、
ハッキリしない不安な心を
仏教の言葉で無明の闇とか疑情といいます。

▼そのハッキリしない後生へ、私たちは、
毎日毎日近づいています。

これは、時計を止めても、
止まっているのは時計だけで、
私たちは後生へ近づいていきます。

これは日本人だけの問題でもなければ、
アメリカ人だけの問題でもありません。
全人類が、共通して持っている問題です。

地球上、何十億人の人があっても
100%確実に、
死んで行かなければなりません。

▼ところが、この100%確実な後生を問題にしている人は、
一人もありません。

老後のことなら、
年がいって動けなくなったらどうするんだとか、
病気になったらどうするんだと、
みんな心配しています。

ところが、老後はすべての人にあるのではありません。
若くして死ねば老後はありません。

あるのかないのか分からない老後の心配はするのに、
100%やってくる後生は問題にしている人がありません。
この自覚がない所に全人類が
苦しみの根元を間違う元があるのです。

人が不安に駆られるのは、 お金がないからとか
やりたいことができないからではなくて、
みんな必ず死ぬのに、
自分が死んだ後の行き先が分からないからなのですが、
それに気づいていないのです。

それで、お金や物がないからとか、
煩悩のせいではないかと、
苦悩の根元を間違うわけです。

▼この一切の苦悩の元である、
後生暗い心、無明の闇が破れたとき、
人間に生まれてよかったという生命の歓喜がおきます。

その絶対の幸福の身になることが、
人間に生まれてきた目的だと
仏教では教えられています。

仏教を聞いて行くと、
だんだん無明の闇とはどんな心か知らされて来ます。

そして、最後、無明の闇が断ち切られた瞬間から
まったくなくなって
二度と出てこなくなりますので、
そこまで仏教をお聞きください。

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■編集後記
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苦悩の根元が破れて絶対の幸福になるには
どうすればいいかというと、
仏法は聴聞に極まるといわれるように、
聴聞の一本道です。

その聴聞のポイントを
蓮如上人という方が
このように教えられています。

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至りて堅きは石なり、至りて軟らかなるは水なり、
水よく石を穿つ。
「心源もし徹しなば、菩提の覚道、何事か成ぜざらん」
といえる古き詞あり。
いかに不信なりとも、聴聞を心に入れて申さば、
御慈悲にて候間、信を獲べきなり。
ただ仏法は聴聞に極まることなり。
(蓮如上人『御一代記聞書』)
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これはどんな意味かというと、
こういう意味です。

世にも堅いものといえば、石がある。
軟らかいものといえば、水だ。
ところが、その軟らかい水が、
堅い石に穴をあける。

昔のことわざに
「初志を貫徹すれば、成就できぬことはない」
と聞くように、
どんなにしぶとく疑い深くとも、
聴聞に身も心も打ち込めば、
広大なお慈悲によって
必ず「この身になるための人生だったのか」
という絶対の幸福になれるのだ。
ただ仏法は聴聞に極まるのである。

この最後に「聴聞に極まる」といわれています。
「極まる」というのは、二つも三つもない、
これ一つ、ということです。

「聴聞」の「聴」と「聞」は
どちらもきくという字ですが、意味が違います。

「聴」は仏教の教えをきくこと、
絶対の幸福になるまで仏教をきくことを聴と言います。

「聞」は、苦悩の根元が破られ、
絶対の幸福になったことをいいます。

これを石に穴をあける水滴にたとえて
教えられています。

たまに古寺の山門の石畳などに
水滴が落ちて穴が開いていることがあります。
それは長い間かかってできた穴です。

それも水滴が1年に1回、
石のあっちに落ちたり
こっちに落ちたりしていては
穴はあきません。

長年の間、雨水が、同じ所にたゆまず落ちて
石に穴をあけるのです。

それと同じように、同じ事を重ねて重ねて
聴聞することが大事だということです。
つまり、続けて続けて聞くことが大切ということです。

昨日から、通信コースの追加募集を行っています。
これも、1週間に1回ずつ配信され、
それによって最も簡単に聴聞することができます。

明日には募集を締め切りますので
ご希望の方は今すぐお申し込みください。
共に聞法精進させて頂きましょう。

募集要項
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それではお体くれぐれも大切になさってくださいませ。


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発行:長南瑞生(中村僚)
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