2017年9月2日土曜日

番外編【言ってはいけない日本の仏教学会の秘密】(仏教を現代へ)

こんばんは。中村僚です。

いつもメルマガを読んで頂き、

どうもありがとうございます。


今回は、ある質問にお答えしていたところ、

現代日本の仏教学会の、

言ってはいけない秘密を

言うことになってしまいました(笑)


その質問というのは、

このメルマガを読んでいるうちに、

仏教に関心が出てきたので、

初心者にも分かりやすい本はないかとの

お問い合わせです。
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メルマガを読むうちに仏教の教えを
とても知りたいと思うようになりました。
そこにしか、自分の魂の救いはないからです。
そこで、なかなか難しいとメルマガでもおっしゃっていましたが、
仏教の教えについての本を紹介していただけないでしょうか?
よろしくお願いします。
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これはいい質問ですね。

実はかなり難しい問題です。


もしあなたが、すでに仏教の本を読んだことがあるとすれば、

仏教に何が教えられているのか、

なかなか分からなかったのではないでしょうか。

それどころか、読めば読むほど、

仏教は分からなくなったはずです。


それはもちろん、

あなたのせいではありません。

みんなそうなのです。


私も仏教の本は数え切れないほど沢山読んできましたが、

私の知る限り、かなり有名な僧侶の書いた本でも、

正しく仏教を解説している本もなければ、

ましてや生きる意味について分かりやすく書いてある本は

見つかりませんでした。


正直いいまして、

世の中の99.9%の仏教の本は

救いようもなく間違っているのです。

読めば読むほど、仏教が分からなくなって、

読むほどに読者の仏教の理解を混乱させるものばかりです。

そんな感じしませんでした?


一体どうしてそんなことになっているのか、

なぜそんなことが断言できるのかというと、

それには現代日本の仏教学会に秘密があります。


今回は、このメルマガ読者の方にも、

今後のために、

その仏教学会のベールの内側を

お耳に入れておきましょう。


仏教の目的は、どんな宗派であっても、

「生死輪廻からの解脱」

です。


「生死輪廻」とは、昨日もお話ししました、

車の輪が回るように、私たちが

生まれ変わり死に変わり、苦しみ迷いの旅を

果てしなく続けて行くことです。


「解脱」というのは、その輪廻から離れて

二度と迷わない身になることです。

それを今生に果たせば、

この世から未来永遠の幸福になれます。


この仏教の目的は、

どの宗派にも共通して明らかなことで、

仏教における当然の大前提です。


ところが、なんと日本の仏教学会は、

近代に入ってから、

輪廻を認めなくなったのです。


少し仏教の勉強をされた方は、

「お釈迦さまは、死後は語られなかった」とか

「お釈迦さまは、輪廻は説かれなかった」

というのは聞いたことがありませんか?


この仏教の大前提に反する説の出所が、

近代の日本の仏教学者たちなのです。


仏教の経典のありとあらゆるところに

死後や輪廻が説かれているのに、

なぜ曲がりなりにも学者である彼らが、

そんな説をとなえられるのでしょうか?


その最大の根拠は「無記説」です。

「無記」とは、

「お釈迦さまがお答えになられなかった」ということです。


『箭喩経』などのお経に、

あるお弟子が

「如来(にょらい)の死後はどうなるのでしょうか?」

とお聞きしたところ、

お釈迦さまはお答えになられなかった

と説かれています。


ところが「如来」というのは

「仏」と同じ意味で、

生死輪廻から解脱した人のことです。

ですからお釈迦さまを、

釈迦仏とも、

釈迦如来とも言います。


このように、お釈迦さまは如来ですので、この場合、

「あなたは死んだらどうなるのですか?」

とお弟子が聞いていることになり、

素朴な疑問かもしれませんが、失礼ですよね(笑)

空気が読めないというか。

お釈迦さまが答えられなくても無理はないと思います。


ところが、この「如来(にょらい)」を、

彼らはなんと、私たち人間(衆生)と解釈して、

鬼の首をとったように、

「お釈迦さまは人間の死後について答えられなかった」

と主張しているのです。


経典には、このような

死後を説かれなかった所が

何カ所かありますが、

全部「如来」であって

人間(衆生)は一カ所もありません。


それを人間の死後を説かれなかったとするとは、

ありえない解釈です。


これは大正時代以降、日本の仏教学会が

19世紀頃始まった歴史の浅い

西洋の文献学的な仏教研究を大きく取り入れて

頭だけの学問になってしまい、

自分が理解できないことは否定してしまうことに

大きな原因があります。


自分が理解できないことは

自分に都合良く理解して解釈してしまいますから、

「輪廻……?私によく分からないということは、

 釈迦も何かの間違いだろう」

といった感じです。


つまり、仏典を尊いと思っているわけではなく、

単なる文献だと思っています。


現実に、仏教学者の中には、

毎週キリスト教の教会のミサに通う

クリスチャンの仏教学者もいる位です。


「何それ?」という感じだと思いますが、

こんな信仰抜きの頭だけの学問では、

お釈迦さまの尊いお言葉が理解できないのも、

無理ありません。


今回のご質問は、
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メルマガを読むうちに仏教の教えを
とても知りたいと思うようになりました。
そこにしか、自分の魂の救いはないからです。
-----------------------------

ということですが、

そんな仏教学者たちは、魂の救いとかは、

仏教に求めていないのです。


日本の仏教学会は、今、

そんなめちゃくちゃな状態にあるのです。


▼このような仏教の大前提を認めない学者たちに

かれこれ100年近く影響を受けていますので、

最近の仏教の本を読んでも、

もはや仏教に何が教えられているのかも、

仏教に説かれる生きる意味も、

まったく分からなくなったのです。


何しろ、仏教で輪廻を認めなければ、

生きる意味がなくなりますので。


実際、仏教の本を読むと、

タイトルは伏せておきますが、

例えば、

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生きる意味を考えるよりも、

生きることに感謝して

生きて行くほうがずっといいと思う。
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とか、

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残念ながら生きる意味は存在しません。

ただ生きて行くだけです。
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と書いてある仏教の本はすぐ見つかります。


▼こんな人たちのことを

約500年前に活躍された蓮如上人は、

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八万の法蔵を知るというとも

後世を知らざる人を愚者とす

(蓮如上人『御文章』)
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と言われています。

「八万の法蔵」とは、釈迦の説かれた七千余巻の膨大な経典、

「後世」とは、死んだ後のことです。


釈迦の説かれた一切経をよく知っているのに、

死んだらどうなるか分からない者は愚か者だ、

ということです。


このように伝統的な仏教では、

死んだ後は当然の大前提なのですが、

現代の日本の仏教学会は、

仏教で愚者とされる、そんな後世を知らざる人たちが、

仏教の大前提を破壊した上で、

生きる意味とか幸福とは関係のない、

細かい議論を続けているのです。


こんな環境では、いくらあなたが尊く

仏教を知りたいと思っても、仏教も分からなければ、

生きる意味も分かりません。


余計分からなくなるので、

こんな人たちは、無視してしまってください。


▼ところが、この現代日本で仏教が分からないしくみを

知ってしまったあなたは、

本当の仏教を、簡単に知ることができます。


ご自分でもちゃんとした仏教の本を

お探し頂けると思いますし、

私も1冊本を書いてみました。

『生きる意味109』
http://amzn.to/ZkebE7

この分野では通常の10倍以上の、

5万部のベストセラーとなっています。


従来の葬式法事でも文献学でもなく、

お釈迦さまの説かれた仏教にもとづいて

それが自分の人生でいえばどういうことなのか、

最近の科学、心理学、哲学など

親しみ易いところから、

仏教に教えられる人生究極の答えまで、

分かりやすく書いてあります。


理解が深まると思いますので、

ぜひ一度読んでみて下さい。


だんだん仲間も増えてきましたので、

おそらく、このメルマガのような感じが、

仏教を学ぶ上での、

未来のスタンダードになると思います。


今日の日本では、ほとんど聞けなくなった

本当の仏教によってぜひ本当の幸せへの道を知り、

私たちでこの尊い仏教を日本の未来へ伝えて行きましょう。


それではお体くれぐれも大切になさって下さいませ。


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発行:中村僚(長南瑞生)
生きる意味は仏教に学びなさい
日本仏教アソシエーション株式会社
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Email : support@all.buddhism.ne.jp
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