こんにちは。長南です。
これまでお読み頂き、どうもありがとうございました。
昨日の20回目までに、お伝えすべきことは
ほとんど終わっているのですが、
「生きる意味」について、
「自分はまだわかっていないような気がする」
というお便りを頂きましたので、
もう少し説明を加えてみたいと思います。
これまでたくさんの人にお話ししてきた経験上、
「本当の生きる意味がわからない」というのは、
ほとんどの場合、これがわからないからです。
また、ご案内していた、
通信コースの再募集の日時も
今回の最後にお知らせします。
それでは最後のステップです。
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9月26日 ステップその21
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∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
■人生の宿題
∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
▼生きる意味がわからない、という場合、
それはほとんどの場合、
理解力に問題があるのではありません。
年齢も、高校生以上であれば
ほとんど関係ありません。
もちろん男女差もありません。
これまでお話ししてきて、
生きる意味が分からない理由のほとんどは、
一言でいうと、
「人生がどういうものかわからないから」
というものでした。
しかし人生といっても人それぞれ仕事も違えば
人間関係も違います。
何が人生なのかイメージしにくいので、
どんな人にも共通する、その本質を、
飛行機にたとえて考えてみましょう。
▼人は、生まれた時が飛行機が飛び立った時とすれば、
小学→中学→高校→
と生きてゆくのは、飛行機が上昇していくようなものです。
そして、社会人となって水平飛行に入ります。
ところが社会に出ても、どこへ向かって生きていけばいいのか、
生きる方角とか目的地がわからなければどうでしょう。
この飛行機に目的地がないようなものです。
見渡す限りの大海原、島かげ一つ見えません。
飛べば飛ぶほど、燃料は減っています。
そんな目的地なしに猛スピードで飛ぶ飛行機の中で、
どんなにおいしい機内食も、機内映画も
楽しめないはずです。
以前ご紹介したように、
この人生の本質を見抜いたビートたけしが、
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「息抜きに色んなことをしているだけであって、
基本ラインは死ぬことに向かって一直線に突っ走ってて、
それに人間はどう対応するんだろうかってだけのような気もする」
(『たけしの死ぬための生き方』)
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と言っていましたが、
この自分の置かれている状況がピンと来ないほど、
「生きる意味」は分からない傾向にあるのです。
▼例えばよくある質問で、
こんなことを言う人があります。
「生きる目的がなくても生きていけるよ」
それは飛行機ならば、
「目的地の飛行場がなくても、飛んでいけるよ」
というようなものです。
目的地のわからない飛行機に乗っていて、
そんなことを言う人がいるでしょうか?
まあ確かに目的地の飛行場がなくてもしばらく飛べるのですが、
まもなく大変な未来が待っているのは目に見ています。
事故によって、その未来の大問題を自覚した
ビートたけしは、こう言っていました。
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「人生って、生まれながらにして死ぬ時のその対応の
仕方をいかにして模索していくかが人生のような気がする」
(『たけしの死ぬための生き方』)
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この人生の本当の姿を自覚した人ほど、
本当の生きる意味がわかってくるのです。
▼他にもよく、
「人生が限られているからこそ、
その時その時、今しかできないことをやった方がいい」
という意見があります。
それは、
「目的地の飛行場がわからなくても、どうせ落ちるなら、
今しか食べられない機内食を食べた方がいい」
というようなものです。
そんなことが果たしてできるでしょうか?
実際に墜落した飛行機に乗っていた人に
状況を聞いてみましょう。
▼乗っていた524名中520名が死亡。
旅客機事故で世界最大の犠牲者を出した、
日航機墜落事故という事件がありました。
予備まで含めて4つの油圧系がすべて故障し、
操縦桿を押しても引いても
まったく反応しなくなってしまいました。
時速数百キロで、操縦不能です。
車なら、高速道路を走っていて、
急にハンドルが効かなくなったようなもの。
何億分の1の確率でしか起きない異常事態です。
異常事態が発生してから、墜落するまで、およそ32分間、
回収されたボイスレコーダーには、
「もうだめだ」の機長の声と、
墜落直前の操縦士たちの悲鳴が、残されていました。
▼その生存者4人の中の1人、落合由美さんによれば、
離陸して上昇して行き、そろそろ水平飛行に移るかなという時、
「バーン」という、かなり大きい音がしたそうです。
すぐに
「ただいま緊急降下中。マスクをつけてください」
とアナウンスが流れました。
その記録『墜落の夏』という本に、
落合さんはこう語ります。
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そして、すぐに急降下がはじまったのです。
まったくの急降下です。
まっさかさまです。
髪の毛が逆立つくらいの感じです。
怖いです。
怖かったです。
思い出させないでください、もう。
思い出したくない恐怖です。
まっすぐ落ちていきました。
窓なんか、とても見る余裕はありません。
「バーン」から墜落まで、32分間だったといいます。
でも、長い時間でした。
何時間にも感じる長さです。
羽田にもどります、というアナウンスがないかな、
とずっと待っていました。
そういうアナウンスがあれば、操縦できるのだし、
空港との連絡もとれているのだから、
もう大丈夫だって。
でも、なかった。
(『墜落の夏』)
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すべての人は、生まれると同時に、
必ず墜落する飛行機に、乗り込んでいるようなものです。
普段は忘れていますが、
100%、命の燃料が切れる時がやってきます。
それが32分後だとかなり切迫していますが、
8時間後でも、空の旅はまったく楽しめないですよね。
残り時間は問題ではありません。
36時間後に墜落する飛行機でも、同じです。
私たちの人生でも、
何をやっても、何を手に入れても有無同然で、
有っても無くても満たされないのは
やがて必ず死ななければならないためです。
必ず墜落する飛行機の中で、
どれだけお金や財産、地位、名誉を獲得しても、
心からの安心、満足がえられるはずがないのです。
これでは何を手に入れても幸せになれませんから、
絶対の不幸です。
▼この墜落の大問題を解決してはじめて、
機内食があってもなくても、
機内映画があってもなくても、
大安心の空の旅が楽しめるのです。
この墜落の大問題を解決するということは、
お金や財産、健康とは、次元の違う問題です。
それを解決すれば、
お金や財産、健康等が、
なければないで大安心、大満足、
あればあったで大安心、大満足
絶対の幸福になるのです。
これが「無碍の一道」です。
本当の生きる意味は、死の問題を解決して、
この無碍の一道へ出ることなのです。
この「死」の問題の解決こそが、
どんな人も、生きている時に果たさねばならない
本当の生きる意味の答えなのです。
それは、いわば「人生の宿題」です。
▼「宿題」といえば、小学校の夏休み。
算数ドリル、
絵日記、
自由研究……
うちのほうでは「夏休みの友」という宿題も出されました。
……でもみんな「夏休みの敵」だと思っていました(笑)
そこで、かしこい人は、7月中に速攻、終わらせてしまいます。
▼ところが、たいていは
「夏休みに入ったんだから、まずは遊ばないと」
「まだ時間はたっぷりあるから大丈夫」
と、思ってしまいます。
そして、楽しかったあの時は、あっという間に過ぎ、
たちまち最後がやってきます。
私も宿題の期限が近づいた
8月最後の一週間は、
心安らかに過ごしたことはありませんでした。
▼夏休み、始まる時はいいけれど、
問題は、終わる時。
宿題から目を背けていた人には
ツケが回ってくるのです。
そして、暗い気分で
果たさねばならない宿題に取り組みます。
▼しかも、8月中も、
宿題をやっていないで遊んでいると、
時おり、心に不安がかすめます。
▼テニスをしていると、
ふと、ラケットのガットが原稿用紙に見えて、
「はっ、そういえば、読書感想文やってない。
いっけね、ま、いいか」
▼サッカーをすると、
ボールの五角形を見て、一瞬、
「はっ、算数の図形問題やってない。
ま、終わってからやればいいや」
▼花火を見ると、
「はっ、青緑は銅の炎色反応、
まずい、化学の宿題やってない
しかも、花火はよく覚えて絵日記に書かないと」
そこまで思わなくても、
何か、心の底から楽しめないのです。
▼それが、7月中に宿題が終わらせてしまったら、どうでしょう。
残りの夏休み全部が、心の底から楽しめます。
同じように人生も、
ほとんどの人が臨終まで気づきませんが、
最後にすべてが崩れ去る死の大問題があるから
何をやっても、何を手に入れても、
心からの安心も満足もないのです。
20世紀最大の哲学者といわれるハイデッガーも、
人間を「死に向かう存在」と呼び、
このように言っています。
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死に臨む存在は、本質的に、不安である。
(ハイデッガー『存在と時間』)
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この「死」の大問題を解決してこそ、
本当に、明るく楽しい人生が送れます。
生きる意味とは、
その死の大問題を解決して、
無碍の一道、絶対の幸福の身になることであり、
生まれてから死ぬまでに、
必ず果たさねばならない
「人生の宿題」なのだよ、
早く果たしなさい、
とお釈迦様は教えられているのです。
▼ではどうすれば、死の大問題を解決して、
絶対の幸福になれるのかというと、
仏教だからといって、
座禅をする必要もなければ
滝に打たれる必要もありません。
もちろん出家する必要もありません。
どんな人でも、仏教を「聞く」一つで解決できると
お釈迦さまは教えられています。
どんな人でも、仏教を聞けば、
本当の生きる意味を果たして、
人間に生まれてよかった
と大満足できる無碍の一道へ出られる
ということです。
ただ、メルマガでは読むことはできても
聞くことはできません。
もちろん仏教の教えがこれまでお話ししてきたように
正しく分かりやすく説かれてさえいれば、
地元のお寺や公民館、市民センターなどで開かれている
講座で聞いてもいいのですが、
最近はそういうところはごく少ないので、
こちらでもウェブ通信コースも作ったのです。
せっかくご縁がありましたので、
ぜひあなたも本当の生きる意味を
果たされることを念じています。
∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
■21ステップ 終了
∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
21日間お読み頂き、どうもありがとうございました。
このように21日間のメールセミナーをあなたに
お届けできたことは、本当に有意義なことだったと思います。
今後もメルマガは発行したいとは思いますが、
もう少し少なくなります。
基本的にはあとはウェブ通信コースで会いましょう!
思い返してみれば、
ウェブ通信コースを始める5年くらい前から、
全国の皆さんに、本当の生きる意味を体系的に分かりやすく
お届けするウェブ通信コースを作りたいと思っていたのですが、
当時は、周りから
「なんだそれ?」
「できるわけない」
と言われていました。
しかし、そんなことでやめる私ではないので、
無駄に妨害を受けないように
水面下で研究工夫を続け、
少しずつ準備を進めていたのです。
そしてついにウェブ通信コースを完成して公開すると、
最初の1年で申し込みが殺到しました。
あれよあれよという間に
従来の郵送型の仏教の通信講座と比べても、
日本でトップの受講者数になってしまい、
サポートが大変忙しくなって
なかなか追加募集できなかったのです。
つまり、この通信コースは、
私が直接サポートする人もかなりありますので、
「生きる意味を知るためなら半年間頑張れる」という人
限定で募集するものです。
「仏教について何も知らない」
という人は大歓迎ですが、
やる気がない人には
ご遠慮頂きたいと思います(笑)
一応言っておきますが、通信コースは、
何かすごいことが聞けると思ったら大間違いですから
そういうのを期待している人は
申し込まれない方がいいと思います。
内容は、このメール講座と同じです。
ただ、映像があって、
声が聞けて、
より詳しく
分かりやすいというだけです。
半年後には、生きる意味を知って、
喜びにあふれていると思いますが、
ぼーっと受講してもダメだと思います。
そのあたりは、案内文をよく読んでお決め下さい。
人によっては案内文を読むだけで、
色々分かると思います。
そのくらい、詳しい案内を作りました。
あとは、無料プレゼントと、
私の直接のサポートによって
メール講座に比べて圧倒的に理解が進むと思います。
通信コースは、ある意味ここに
大きな価値があると思いますので。
半年後の自分にかけてみたいあなたに
最後の確認です。
次回は、今までと同じように、明日、
9月27日18時にメールが届きます。
それは、いわば通信コースの、
私からの個人的な招待状です。
それを経由しないと通信コースには参加できません。
絶対に見逃さないで下さいね。
海外在住の方も問題なく参加できます。
ただ、時差には注意してください。
日本時間の18時です。
この通信コースの再募集は、50人限定です。
あっという間に埋まってしまうと思いますから、
気をつけてください。
もちろん、完全に限定制ですから、
別に生きる意味なんてどうでもいいという人は
他の人の迷惑になりますから、参加しないで下さいね。
本物の仏教に解き明かされた
本当の生きる意味を知りたいと思われる方は、
ぜひ参加するようにしてください。
半年後、生きる意味を知らされた自分が楽しみで
仕方なくなると思います。
ではでは。
お体くれぐれも大切になさってくださいませ。
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┌──┐
│\/│
└──┘
発行:長南瑞生(中村僚)
生きる意味をすべての人へ
日本仏教アソシエーション株式会社
URL : http://japan-buddhism.co.jp
Email : support@all.buddhism.ne.jp
Youtube: https://www.youtube.com/user/RyoBuddhism
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