2009年6月27日土曜日

<第114回 うっかりミスを防ぐには>

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 こんにちは。私は「子供たちの道は開ける!勉強のコツと学習計画!」を
書いている渡辺かざんです。


 ここでは私の20年の指導経験をもとに、子供たちが失敗を克服しながら、
これから進む道を切り開いていけるよう、いっしょになって考えます。


 何かひとつはみなさんの参考になることがあるかもしれません。


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前回は試験の失敗について分析してみました。今回はその補足として、うっかり
ミスを防ぐためのアドバイスをしてみたいと思います。


(前回記載のうっかりミスの内容)


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2、 実行段階(問題を解く)でのうっかりミス
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次に2のうっかりミスです。これは問題を解く段階でおこるミスです。
このミスは問題を解く方針とは別のことをしてしまうことから起こります。
計算ミスや問題の一部を読み飛ばしてしまった事などが、発生の原因です。


ただうっかりミスは、ミスをおかした段階で気づくことが多いものです。
その時、即座に訂正すれば問題は起こりません。しかしその確認をミスして
しまう事もあるので要注意です。


ミスを減らすには問題を何度も読みかえし、しっかりと問題の内容を理解する
ことが大切です。何度も繰り返し読み返すことで、安心感もうまれます。冷静に
考えるためにも、その問題に慣れることが必要です。


 あせっていたり、あがっている時に、このうっかりミスは起きやすいものです。
何度も繰り返し問題を読み返すことで、落ち着きを取り戻し、思考することが
できるようになってきます。

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<第114回 うっかりミスを防ぐには>


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うっかりミスはあせっていたり、あがっている時だけでなく、実は「解けた。」
と思った瞬間にもミスをおかしやすいものです。


これはきっと『できた。』と思った瞬間に、今まで集中していた気持ちが
「ふっと」途切れてしまうことによるのでしょう。


また先のあせっていたり、あがっている時のうっかりミスは、ひとつは何か
大事な事の見落としが原因でミスをする場合と、もうひとつ、日ごろいつも
ミスをしている同じところを、またミスしてしまう場合があります。


これらのうっかりミスはその場で気づけば、すぐに誤りは訂正でき、何も問題は
起こりません。うっかりミスをその場で訂正できる人は、おそらくいつも確認
チェック機能がうまくはたらいているのでしょう。


しかしいつもいつもうっかりミスをしてしまう人は、よほど『確認チェック』を
意識しなければ、このミスを防ぐ事はできないものです。


うっかりミスをしてしまう人は、おそらく「またやってしまった。これさえ
なければ…。」と思うだけで、その時だけですませているのではないでしょうか。
そんなあなたなら、また同じミスを繰り返すことは目に見えています。


それではどうすればこのうっかりミスが防げるのでしょう。もちろん何度も
問題を読み返す事は有効です。それは何度も読み返すことで、あせりやあわてる
気持ちを抑えてくれるからです。


その他に、ミスを防ぐために『確認チェック』を努めて意識するよう、言語化して
ミスを防ぐという工夫も大切です。


こんな例があります。車の運転中、交差点でよく接触事故を起こす人がいました。
この運転手は、自分では左右の確認をきちんとして、交差点に侵入していると
思っています。


しかし実際は右の確認はできているけれど、左の確認が少しおろそかになって
いたのです。そのため左からの接触事故が多いのです。その事にまだ本人は
気づいていなかったのです。


何度か目の接触事故の後、このミスを防ぐにはどうすればよいのか、彼は
考えました。そして交差点に進入するときに「右、左、右、左」と言語化
しながら左右の確認を、いつもより、もう1回多くすればよいことに気づきます。


早々彼はこれを実行しました。するといままで2年間に3回も接触事故を
起こしていたあの彼が、その後10年間、まったく無事故でいる事ができろ
ようになったのです。


このように『右、左』と、たった1回多く確認チェックを加えるだけで、
うっかりミスがゼロになるのです。


またこんな例もあります。テニスが好きでテニス暦が長い人がいました。
しかし最近かえたフォアハンドストロークで、いつも同じミスをしてしまいます。
それで彼もミスを減らす事を考えました。


彼ははテニス初心者のとき、「1、2、3」のリズムでフォアハンドを打って
いました。ところが中級・上級になるにしたがって、対戦する相手のボールが速く、
このリズムでは間に合わなくなっていたのです。


それで「1、2、3」のリズムではなく、「1、2」のリズムで打つことに
変える事にしました。しかしこのリズムで打つと打球が右にそれたり、短く
なったりして、同じようなミスの回数が多くなってしまったのです。


「1.2」のリズムで打つと、『かたを回す』、「こしを回す」、「ひじが遅れ
ないようにする」のどれかひとつが、必ずおろそかになってしまうのです。


そこで彼は考えます。リズムは「1、2」のままで、「1、2」というかわりに、
『かた、こし』「かた、ひじ』と言語化し、「1.2」のリズムを取るように
したのです。


するとどうでしょう。いままでとは打って変わって、いい打球が飛ぶように
なったのです。これは自分のおろそかになりやすいところを、言語化すること
により、確認の意識を強くもった結果なのです。


これと同じ事が勉強でもいえます。例えば中学1年生が始めて英語を学ぶと、
「文のはじめは大文字」、『文の終わりはピリオド』、これを何度もミスして
しまいます。


こんなとき、英文を書く時、「大文字、ピリオド」『大文字、ピリオド』と
言語化し、頭の中でいう習慣をつければ、このミスはすっかりなくなります。


また数学の計算でいつもうっかりミスをしてしまう人も多いものです。
こんな場合でも、計算問題にあたるときは、いつも「確認、チェック」と
言語化し、頭の中で言いながら計算にあたる事です。


そうすると計算過程でいつも確認チェックしながら、計算をおこなうので、
うっかりミスが相当少なくなります。


中学受験であれば、算数のテストで計算ミスをしてしまうと、他の算術問題が
相当難しいため、思うように点数が伸びません。

高校受験でも、数学はまず一問めは計算問題です。計算自体はそれほど難しくは
ないのに配点は高めです。これをミスするようでは総合点に響いてきます。


大学受験にいたっては、センター試験の数学なら、解法の方針は立っても途中の
計算が大変なので計算ミスをしてしまうと、その時間を大きくロスしてしまいます。
数1・Aではそれほどでなくても、数2・Bでは問題もよりむずかしくなるため、
簡単な計算ミスでも得点に大きく影響してきます。


 これを防ぐには、実は数学の成績がある程度よい人は、計算ミスを絶対しない
ようにいつも心がけています。そして標準問題やむずかしい問題は、そこそこの
点数を取れば、全体として総合点が高くなることをよく知っています。


 このため計算ミスや転記ミスなどのうっかりミスは、極力へらす努力が必要です。
それには、ひとつは問題を何度も読み返す事。そしてもうひとつは「言語化した
確認チェック」をたえずおこなう事。この2つがミスを防ぐにはもっとも有効
なのです。

以上


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6月末から7月中旬にかけて、多くの学校で学期末試験がおこなわれます。
それで今日はうっかりミスを防ぐ事について、もう少し深く突っ込んでみました。


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<編集後記>


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最近、ブラウザのインターネットエクスプローラーをIE7からIE8に変えました。
するとIE7の時には問題なかった私のホームページが、IE8に変えたとたんに、
ゆがんで表示されるようになってしまったのです。しかしこの問題は次のように
おこなえば解消されます。


IE8ではツールの中に互換表示設定という機能があり、ここでそのでホームページの
アドレスを追加設定すると、もとのIE7で閲覧できるようになります。


 もしも私のつくったホームページがIE8でみるとゆがんで見える場合は、お手数
ですが、ツールから互換表示設定をしていただければ問題なく見られます。


 近いうちに、IE8でもゆがんで見えないホームページを、また作成したいと
思っています。それまでしばらくお待ち願います。

 

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