2024年8月12日月曜日

【進化論】危機管理態勢の更新に役立った、何冊かの本のご紹介

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令和6年8月12日 平成進化論 7653号

■危機管理態勢の更新に役立った、
 何冊かの本のご紹介

 有限会社セカンドステージ代表取締役
 京都大学大学院在籍

     鮒谷周史(ふなたにしゅうじ)

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<鮒谷の活動ダイジェスト>

■今日は『文藝春秋9月号』から読み始める

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■こんばんは、鮒谷です。


 本日も身の危険を感じるほど暑い上に、

 当面、外出して危険に巻き込まれる
 可能性もできるだけ下げたいので、

 事務所にこもって読書三昧。



■今日は『文藝春秋9月号』からの
 スタートでした。
 
 前財務官、神田眞人さんの寄稿が
 巻頭特集(?)。

 これは読まないわけには
 いかないっしょ。

 いろいろ思ったことはありますが
 ここでは書きません。



■芥川賞2作も載っていますが、
 そちらはこれから読みます。

 先に受賞者インタビューを読みましたが
 これは毎年、面白いですね。

 なんなら作品よりも
 面白いことも(失礼、、)



■今年は朝比奈秋さんのインタビュー

 『医学部へ行ってこれは違うなと気づいた
  湧いてくる物語には抗えない』

 が個人的にヒットしました。



■特に以下の部分とか。


 (ここから)
 ---------

 ──物語が浮かんだら書くしかない?

 朝比奈
 
 「あなたの燃える左手で」は、何回も書き直して、
 八年近い長い年月をかけて完成させたのですが、

 その時にすごくスッとして、もう二度と、
 あの物語のことが浮かんでくることもない、
 よかったと心から思いました。


 でも、その一週間か二週間後に違う物語が
 浮かんできた時にうんざりしたというか……。

 常に何個か書くものを抱えているんですが、

 大きい小説が消えて、楽になって、
 すごく気分が晴れやかだったのが、

 少しして、また新しく
 パッと小説が思い浮かんできた。

 それが「あなたの燃える左手で」が
 占めていたスペースに丸々流れ込んできたので、

 「ああ、次に書くことになるのはこれか」と
 思って、本当にうんざりした記憶があります。

 ---------
 (ここまで)



■小説とメルマガネタでは
 質・量ともに負担が違い過ぎるので、

 同列に論じると「一緒にするな!」と
 叱られるかもしれませんが、


 どれほど眠くても、
 面倒だなと思っても、

 浮かびあがった日記のアイデアを
 そのまま過去に流すことはできない、

 というか、したくないので、

 「うんざりしながら書く」

 ことは私(鮒谷)にも、
 確かにあるんですよね(汗)



■特に書き終えて、

 ほっとした瞬間に次のメルマガネタが
 降りてきたときとか、

 心の底から愕然とします(笑)

 いつもそうだというわけでは
 ありませんが。

 
 『文藝春秋2024年9月号
  第171回 芥川賞発表 受賞作2作全文掲載』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/B0DCG9Z5LX/2ndstagejp-22/ref=nosim


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<今日のピークパフォーマンス方程式>

■危機管理態勢の更新に役立った、
 何冊かの本のご紹介

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■昨日は、

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 『身銭を切れ
  「リスクを生きる」人だけが知っている
  人生の本質』
  
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/447810381X/2ndstagejp-22/ref=nosim

 --------- 

 『カオスの帝王:
  惨事から巨万の利益を生み出す
  ウォール街の覇者たち』
  
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4492371362/2ndstagejp-22/ref=nosim

 --------- 

 という2冊の本を紹介しつつ、

 南海トラフ地震に(間接的に)
 関連する話を書きました。



■書いていて思い出したので
 今日、ご紹介したいと思ったのが、

 先日来、
 何度かメルマガで取り上げた

 ---------

 『政府債務』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4492733639/2ndstagejp-22/ref=nosim

 ---------

 という本。



■日本で大災害が起きたときの

 経済的、財政的なリスクの
 シミュレーションが記載されていたのですが、

 その一部を以下にご紹介。

 ※画像から文字を起こしたので
  一部、変換ミスがあるかもしれませんが
  ご了承ください


 (ここから)
 ---------


 まず、災害についてであるが、
 言うまでもなく日本は災害大国であり、

 プレート境界に位置するために
 地震多発国であると同時に、
 多くの活火山を持つ火山列島である。

 加えて、太平洋において発生する台風の
 進路にも位置しており、水害大国でもある。


 中でも、地震の被害が近年の日本の
 自然災害の中ではおそらく最大のものであろう。

 過去30年ほどの間にも、

 阪神・淡路大震災(1995年)と
 東日本大震災(2011年)という、

 金額ベースで数十兆円の被害規模に達するような
 巨大地震が2つも発生している。


 もちろん、金額ベースでの被害規模は、
 災害の発生地域によって大きく異なってくる。

 東日本大震災の復旧に費やされた
 財政支出はGDP比で5%程度であったが、

 同規模の地震と津波が首都圏や大阪、名古屋と
 いった産業と人口の集積地域を直撃していたら、

 被害総額と復旧費用ははるかに
 大きな規模に達していたはずである。


 その意味で、日本が今後想定すべき
 最も甚大な被害をもたらしうる地震は、
 言うまでもなく関東大震災である。

 さらに複数の大規模地震が連続的に発生する
 可能性があるとされる南海トラフ地震も、

 その発生の仕方しだいでは関東大震災並みの
 被害が発生することが予想される。

 ちなみに1921年に起きた関東大農災
 (以下、大正関東地震)と同規模の巨大地震が
 首都圏で発生した場合の被害総額、

 あるいは必要財政支出の規模は
 どの程度のものになるのだろうか。

 ちなみに、大正関東地感における被害総額は
 GDP比で30%程度であった。


 国の有識者会議が2013年に出した試算によれば、

 マグニチュード7級の首都直下地震のケースで
 経済被害総額が約95兆円、
 すなわちGDP比で17%程度としている。

 これが大正関東地震級の
 マクニチュード8超の地震となると、

 被害総額は160兆円、
 GDP比30%弱に達すると試算されている。


 現代日本においては首都圏への人口と
 産業の集中が大幅に進んでいることを考えると、

 本当にこの程度の被害でとどまるのか
 疑問も生じるところではある。


 また、南海トラフ地震についても、
 連動して複数の地震が発生するようなケースでは、

 被害総額は、マグニチュード8超の
 大正関東大震災級の被害総額を上回る
 220兆円に達するとの試算もある。

 大正関東大態災と南海トラフ地農は
 発生のメカニズムが異なる地震ではあるが、

 それらが偶然、近接した時期に発生するという
 可能性もまったくないとは言い切れない。


 そういったケースまで考えれば、
 地震という大災害に限ってみた場合でも、

 日本が今後30年くらいの間に
 負担することになるかもしれないコストは、

 GDP比で50%を超えるような規模に
 達する可能性も否定はできない。

 もちろん、被害総額のすべてが
 財政の負担になるとはいえない。


 大正関東地態においては、

 復旧のための中央、地方合計での財政支出は
 8年間累計でGDPの10%程度であり、

 被害総額の4分の1から3分の1が
 財政の負担であった。

 しかし、1995年の阪神・淡路大震災では、
 被害総額は10兆円弱と試算されたが、

 財政負担は国、地方の合計で被害総額と
 ほぼ同規模の累計10兆円強に達した。

 さらに2011年の東日本大震災では、
 被害総額の試算が17兆円程度であったのに対し、

 復興予算として最終的に財政負担になった
 金額は(後略)

 ---------
 (ここまで)



■いかがでしょうか。

 大災害に物理的に生き延びるために
 備えを厚くしておくのはもちろんのこと


 (すでに各種備蓄は大丈夫ですよね?

  万一、まだの方があれば、
  網羅性とマニア性を兼ね備えた

 『防災グッズ完全ガイド』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4801816010/2ndstagejp-22/ref=nosim
 
  を見て、必要なものを
  調達されると良いでしょう)


 それに加えて、
 幸いなことに生き延びられれば、

 次に来る(かもしれないのは)
 国家の財政破綻懸念の急浮上なんかも、

 シミュレーションしておいたほうが
 よいかもしれませんね。



■数年前、幸田真音さんの

 『大暴落
  ガラ-内閣総理大臣・三崎皓子』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4122068517/2ndstagejp-22/ref=nosim

 を読んで、リアリティ度の高い物語に
 戦慄した記憶がありますが、

 
 もともと著者の幸田真音さんは
 米国系銀行や証券会社で、

 債券ディーラーや大手金融法人を担当する
 外債セールスを経験されてきたガチの金融畑の方。



■2000年の『日本国債』で知られた方も
 多いのではないでしょうか。

 私(鮒谷)自身は、
 前職(サラリーマン時代)、

 当時の勤務先が彼女を講演会に
 招いたことで存在を知り、

 本を読むようになりました。
 


■それはさておき、彼女は

 荒川の氾濫が国債・円の大暴落の危機に
 つながるという話を

 『大暴落
  ガラ-内閣総理大臣・三崎皓子』

 という小説で描いています。


 ※前作、

 『スケープゴート
   - 金融担当大臣・三崎皓子』
 http://amazon.co.jp/o/ASIN/4122064716/2ndstagejp-22/ref=nosim

 から読むと、なおよし。



■なかなかのリアリティがあり、

 物質的な備えの次の、
 経済的、社会的な備えを固める上での、

 シミュレーションのための格好の教材と
 思いながら読んだ記憶があります

 幸田さんの他の本も含め、
 いずれもお勧めです。



■本を読む時間がなければ、

 せめて国土技術研究センターの
 以下のレポート(インタビュー記事)、

 https://www.jice.or.jp/cms/kokudo/pdf/tech/reports/32/jice_rpt32_04.pdf

 などを読まれておくと
 良いかもしれません。

 災害と情報についてのお話です。



■ここまであれこれ、
 長々と書いてきましたが要するに、

 できる限り想像を広げて、できる備えは
 平時のうちにやっておきましょう、

 という、

 いつも書いてきた通りの話を
 繰り返しているだけなんですが。



■とはいえ、

 「分かっている」
 
 といっている人の中でも
 それぞれ理解の解像度は異なるし、

 それによって備えの厚さも
 異なってくるはずです。



■私(鮒谷)自身は、

 「やってもやってもキリがない」

 とは思いつつも、

 「やった分だけ間違いなく、
  生存確率は有意に高まる」

 という確信もあるので、


 この手の話を書くときには、

 もし同じ思いを持たれている方の
 参考になればという思いで、

 お伝えしています。



■こうした話を伝えることで、
 
 (すべて事後になってからの話では
  ありますが)

 万一の際に、一人でも、

 命を守ることができた、
 その後の生活防衛を行えた、

 ということがあれば、
 発信してきた甲斐があった、

 というものです。



■そのとき、当の私(鮒谷)自身が
 この世からいなくなっていたり、

 生活が成り立たなくなって
 しまっているのは悲しいので、

 こうした発信をするたびに、さらに
 備えを更新することにも努めています。



■今日も人生とビジネスを
 楽しみましょう!

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┃【今日のピークパフォーマンス方程式】   ┃
┃                     ┃
┃ ■危機に備えようと思っても       ┃
┃  入力が乏しければ解像度が上がらない。 ┃
┃                     ┃
┃ ■解像度が上がらなければ        ┃
┃  適切な準備も行えないだろう。     ┃
┃                     ┃
┃ ■備える精神と入力と実践、       ┃
┃  これら3つが揃って初めて、      ┃
┃                     ┃
┃  「最低限の備えが可能となる」     ┃
┃                     ┃
┃  のではないだろうか。         ┃
┃                     ┃
┗━━━━━━━━━━━━「平成進化論」━━┛


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