2016年10月1日土曜日

【人生の目的は追いかけるほど遠ざかって行く…】(仏教を現代へ)

こんにちは。中村僚です。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。


今日から10月ですね。

だいぶ秋らしくなって、日も短くなってきましたが

いかがお過ごしでしょうか。

今回は、最初、普通に人生の目的を探した場合、

100%おちいる恐ろしい底なし沼についてです。

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10月1日313号
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∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
■人生の目的は、追いかけるほど遠ざかって行く…
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もう秋ですし、日常の中で、ふと、

人生ってこんなものなのかな……。

と思ったとき、

「何のために生きるのか」を

考えることがありませんか?


「毎日が同じ事のくり返し。

 これで自分の人生は終わってしまうのだろうか」

とか、

「今の人生には、心からの喜びや幸せが感じられない。

 どうしたらもっと幸せに生きられるのか」

とか。


ふとそんなことを考えるとき、

自分は何のために生まれてきたのか、

と、人生の目的を考え始めます。


昔から人生論の本などは、少なからずあったのですが、

最近は特に、人生について論じる人生本が増えてきました。


昔よりも生活が豊かになって、

生きていくだけなら何とかなる時代になるほど、

ではどこに向かって生きるのかを

みんな考え始めるのかもしれませんね。


「だけど今は仕事が忙しすぎて、

 人生の目的なんか考えているひまがない」


「家事や育児が忙しくて、時間がないけど、

 何かもっと、これをしたら満足できるという

 自分の人生の目的があるはず」


「自分は本当はこんなことがしたいんだけど、

 家族も反対するだろうし、一歩が踏み出せない」

と思う人もあると思います。


しかしながら、

そういう人生の目的を想像している人は、

すでに、どこまで行っても人生の目的が見つからない方向へ

歩み始めている可能性があります。


おそらくそういう人は、

色々な分野でイキイキと活躍している人を見ると、

「ウキウキワクワク自分の人生の目的を生きているんだろうな」

「毎日、色々な人と出会って、社会に貢献する

 自分にしかできないプロジェクトに取り組んで、

 充実しているんだろうな」

と思うことでしょう。


ところが、そういう人が考えている「人生の目的」は、

達成すると確かに嬉しいのですが、

喜びは一時的で、続きません。

すぐに満足できなくなって、次の目標を目指したくなります。

そんなことないですか?


この方向に向かって行った人の場合、

どんなすごいことを成し遂げた人であったとしても、

その人に

「あなたはもう人生の目的を果たしたんじゃありませんか?」

と聞くと、

「その通りです」

という人はありません。

「いやいや全然です」

「まだまだです」

と言います。


すごいことを成し遂げていない人は、

もちろん、まだまだ全然ですが、

この方向では、どれだけ進んでも、

「これでよし」

とは思えないのです。


これを昔から、
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越えなばと 思いし峰に来てみれば

   なお行く先は 山路なりけり
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と言われています。


「越えなばと 思いし峰」というのが、

自分の得意なこととか、やりたいこととか、

自分で見つけた目的ですね。


その目的達成を目指して、

坂道を登っていきます。

そして努力のすえ、ついに達成!と思うと、

その向こうには

「なお行く先は 山路なりけり」

また新たな山路が見えてきます。


今度は、その峰を越えねばと思って

登っていくのですが、ようやく峰にたどりつくと、

「なお行く先は 山路なりけり」

また次なる峰が見えてきます。


次の峰を登っても、また次の峰。

その次の峰を登っても、さらに次の峰。

どこまで行っても、次の峰が見えてきて、

やがて体力が尽きたところで、

歩き倒れになってしまう……

ゴールのない悲劇の山登りです。


自分の得意分野で活躍したり、

自分にしかできないことで社会に貢献したり、

そういうことには、

「これでよし」という完成がないんですね。

どれだけのことをしても、

はてしなく歩き続ける道のりです。


だからあれだけ思い描いた通りを実現したであろう

徳川家康でも、

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人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし
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と言っています。

これは、家康自身のことですので、

「人の一生は」とは、「オレの一生は」

ということです。

「重荷」というのは苦しみですから、

「重荷を負うて遠き道を行くがごとし」

ということは、生涯、苦しみをおろすことはできなかった。


天下を取っても、苦しみはなくならず、

次の目標が見えてきた……


征夷大将軍の地位を得ても、苦しみはなくならず、

次に目指すものが見えてきた……


徳川幕府を開いても、苦しみはなくならず、

さらなる目標が見えてきた……

ということです。


その上、「遠き道を行くがごとし」ですから、

果てしなく歩き続けなければならなかった……

何をしても、何を手に入れても、

死ぬまで苦しみをなくすことはできなかった……

と述懐しています。

これでは、死ぬまで苦しみながら歩き続ける

悲劇の人生です。


ですから、みんな、

自分のやりたいことをするのが

人生の目的だと思っていますが、

その方向にはどこまで行っても、

達成もなければ、ゴールもありません。


つまり、もしあなたの想像している、

それが人生の目的だと思い込んでしまうと、

死ぬまで歩き続ける大変な人生になってしまう、

ということです。


なぜなら──それは、本当の人生の目的ではないからです。


えっ?これが人生の目的じゃないとすれば、

一体どうすればいいの?


本当の人生の目的は、仏教に教えられています。

それは、達成して、

「人間に生まれてよかった」

と大満足できるものです。


これからだんだん説明していこうかな

と思っていますので、

よくよくお聞き頂ければと思います。


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■編集後記
∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞

さて、今回のシリーズはいかがでしょうか。


以前、メルマガに仏教の真髄を書いていたら、

何となく読者のみなさんの反応が今一つだった感が

ありましたので、今回はじっくりいってみようかと

思っています。


ただ、時間がかかりますので、終わるか分かりませんし、

もし、もっと早く答えが知りたいという人があれば、

最近は、なんと里見浩太朗さん主演の映画『なぜ生きる』に、

その答えも、仏教の真髄も凝縮しておさまっていますので

ぜひ見てみてください。


5月から7月頃、映画館で全国ロードショーして、

一旦終了したのが、夏休みを過ぎて、

また全国に広がるという、

世にもまれな展開をしています(笑)


中でも驚くのは、

イオンの映画館に広まっていることです。


京都のイオンシネマ京都桂川とか、

奈良のイオンシネマ西大和でやるみたいです。

富山のトーホーシネマズ高岡もイオンモール内なので、

イオンとはなぜか親和性が高いのかもしれませんね。


岐阜や三重、愛媛や香川、

熊本、宮崎、沖縄でも上映されます。

上映館情報
http://nazeikiru-eiga.com/pc/theater.html


残念ながら、

・青森県 青森コロナシネマワールド

は、昨日で終わってしまっています。

「このメルマガおととい書けよ」

という話ですよね(笑)


前回ご案内した

・山形県 MOVIE ON(ムービーオン)やまがた
・愛知県 小牧コロナワールド
・愛知県 豊川コロナワールド
・福井県 福井コロナシネマワールド
・広島県 福山コロナシネマワールド

は、まもなく10月7日で終わります。

まだご覧になっておられない方は、

ぜひ一度ご覧ください。


私の会社でも応援している映画なので、

映画の最後のエンドロールに社名が出ます。

ぜひ見つけてくださいね(笑)


すでにご覧になられた方々からは、

このような尊いご感想を多数頂いています。

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映画は大変素晴らしかったです。
終盤は涙なくしては観られませんでした。
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意外とというと失礼かもしれませんがメジャーなアニメ映画に
引けをとらない素晴らしいものでした。
絵コンテとCGを上手く融合させた映像、世界観を広げていく壮大な音楽、
豪華な声優陣で完成度が高いなと思いました。風景の描写、
特に吉崎への旅路での夕日をバックにした行脚のシーンは感動しました。
ラストシーンでの本光房了顕の命懸けのエピソードには
思わず涙が出てきそうでした。
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再々の法難を乗り越え、親鸞聖人の教行信証を自分の身をもって
守り抜いた了顕には涙が止まりませんでした。
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映像を通して聞かせていただくことでまさに蓮如上人の説法を
直に聞いているような感覚で大変わかりやすく、心に入ってきました
浄土真宗の本当の教えが歴史の流れのなかでどのように
人々の心に響き、救いを与えてきたのか、そして大変な法難に遭いながらも
脈々と本物の輝きを失わず、受け継がれてきているのかという
ことを知り、教えの貴さを改めて感じました。
特に、教行信証の証の巻が決死の了顕さんによって守られ、
今も血染めの経典として残されていることは初めて知り、
驚きました。
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生きる目的やっとわかり、胸のつかえがとれました。
映画は、途中ずっと涙が止まりませんでした。
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すばらしいご感想をどうもありがとうございました。

いや本当に感動的な、いい映画でしたよね。


ご覧になられた方には、

映画の中に出てくる

仏教に教えられる本当の幸福に

どうしたらなれるのか、

音声プレゼントを再開します。


以下のページからご感想をお送り下さい。
http://meaning.main.jp/modules/inquirysp/index.php?op=28

(最近サイトの調子がよくないので、もし画面が真っ白になった場合、
 サイト上の右上のお問い合わせを押して
 もう一度このURLをクリックしてやり直してみてください)


ところで、映画ではない、仏教の講座はないのかという

お問い合わせも頂くのですが、

最近は、通信コースを受講しておられる方限定となっています。

それは今まで通りご案内しておりますので

ぜひメンバーサイトの中の案内ページからお申し込みください。

そちらでも、人生の目的が分かるだけでなく、

達成に近づくと思います。


それではお体くれぐれも大切になさってくださいませ。


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発行:中村僚(長南瑞生)
生きる意味は仏教に学びなさい
日本仏教アソシエーション株式会社
URL : http://japan-buddhism.co.jp
Email : support@all.buddhism.ne.jp
Youtube: http://www.youtube.com/user/RyoBuddhism
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