2016年10月27日木曜日

No.3【あなたに生きる喜びがないたった一つの理由】(仏教を現代へ)

こんばんは。中村僚です。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

さて本日は、あなたの輝く未来へ向かって

生きる意味に最短最速で近づく21のステップ、

第3のステップをお届けします。


その前に、前回、文学や哲学の中にも

本当の生きる意味の答えを明らかにしたものは

見つからないというカリフォルニア大学教授の

論文を前回紹介しましたが、


『鬼平犯科帳』『真田太平記』などの時代小説で有名な

池波正太郎さんもこう言っています。

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人間は、死ぬところに向かって、生まれた日から進んでいる。

それしかわかっていない。あとのことは全部わからない。

つまり、人間は、生まれてきて、

毎日死へ向かって歩みつづけているということだな。

そのことをよくのみこまねばならない。若いうちからな。
(『男の素顔』)
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また、19世紀のイギリスの思想家、

トーマス・カーライルは

夏目漱石が、ロンドンに留学した時に記念館へ行き、

日本に帰ってきて「カーライル博物館」という

紀行文を書いている程の、尊敬されている言論人ですが、

やはり、こう言っています。

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人間とは何か。愚かな赤ん坊よ。

無為に努力し、戦い、焦慮し、すべてを要求し、

何物も受ける価値なく、小さな墓場一つが

彼の得るすべてである。(『何のために』)
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20世紀最大の哲学者の一人、

ウィトゲンシュタインは、有名な

『論理哲学論考』の最後に、

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たとえ可能な科学の問いが

すべて答えられたとしても、

生の問題は依然として

まったく手つかずのまま残されるだろう。

(『論理哲学論考』)
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と言っています。


枚挙にいとまがないのですが、

何のために、どこに向かって生きているのかは、

このように相当有名な知識人でも

誰も分からないのです。


では本当に、生きる意味は

仏教にも教えられていないのでしょうか?


今回は、仏教に明かされた生きる意味について、

この一言で、すべての西洋哲学を

超えてしまうという内容です。


途中から難しめになるので、

注意深くお聞きください。

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10月27日320号 ステップその3
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∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞
■あなたに生きる喜びがないたった一つの理由
∽…∞…∽…∞……∽…∞…∞

「あなたは何の為に生きていますか?」

と聞きますと、

「わからない」

という人もありますが、

意外と色々な答えがかえってきます。


たとえば

▼博士になるため、

▼医者になるため

……

▼家をたてるため、

▼結婚するため

▼幼稚園の先生になるため。

▼自分の店を持つため

こんなことのために頑張って生きてます。


大体まとめると、要するに

仕事か、趣味か、自己実現、

もしくは家族や子供のためとなります。


ところが、考えてみると、

これらの仕事や趣味や家庭は、

「生きる目的」ではなく、

生き方であって、

「生きる手段」ではないでしょうか。



「仕事の為に生きる」のではなくて、

「生きる為に仕事をしないといけない」んだし、

学校で勉強するのも生きるため。


社会に出て仕事をするのも生きるため。

結婚して生きていく人もあれば、

結婚しないで生きていく人もあります。

どんな仕事につくか、どんな人と結婚するか、

生き方は人それぞれなのではないでしょうか。


ではそうやって生きていくのは何のため?

それが目的です。


▼分かりにくくなったと思いますので、

生きることを

飛行機が飛ぶことにたとえると、

生まれた時が飛び立った時、

大海原の上を飛行機はどんどんどんどん飛んで行きます。


あなたも、想像してみて下さい。

見渡す限り海また海、島かげ一つ見えません。

そんな大海原の上空を、すごいスピードで飛んでいます。



そんなとき、飛行機には色々な飛び方があります。

人よりも高いところを飛びたい人もあれば、

目立ちたがりやで曲芸飛行をする人もあります。

逆に、海面すれすれの超低空飛行をする人もあるかもしれません。


空を飛ぶのは爽快で、楽しいですし、

飛び方は色々ありますが、

一体どこへ向かって飛んでゆくのでしょうか?


燃料は刻々と減っています。

目的なしに飛ぶ飛行機は、墜落の悲劇あるのみです。


飛び方は、まず目的地があって、

そこまで燃料を温存して飛ぼうとか、

急いで飛ぼうとか、

目的に応じた飛び方が出てくるのです。


▼目的あっての手段です。

手段とは、目的を果たす為のものですから、

目的がなければ、手段もありません。



▼私たちの人生も、

仕事も趣味も家庭も、生き方です。生きる手段です。

それは目的ではありません。


いつまでも生きることはできませんから、

私たちは最後必ず死んでゆきます。


一体何の為に生きているのでしょうか。

これ一つ果たしたならば、いつ死んでも悔いなしといえるような

本当の生きる目的は何なのでしょうか。


──────────────────────
『生きる手段よりも、生きる目的はもっと大事』
──────────────────────

なのです。


★この短い一行は、すべての西洋哲学を超える

深い内容だと言われます。


このことは、すでに700年前の仏教書に記されています。

それが私が特に学んでいる

『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』です。


▼日本の三大哲学者の一人、

田辺元はこういいます。

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『教行信証』が私に与えた指導教化は、

ほとんど計り知れないほど大きいものである。
─────────────────────


▼その教行信証の中にこう記されています。

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真仮を知らざるによりて如来広大の恩徳を迷失す
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「真仮(しんけ)を知らざる」とは、

真(=人生の目的)と

仮(=趣味や生きがい、目標)との違いを知らない、

ということです。


「如来広大の恩徳」とは生命の歓喜のことです。

歓喜には、2つあります。

1つに「欲望の歓喜」

2つに「生命の歓喜」



「欲望の歓喜」とは、

お母さんから、

何かのお祝いにお小遣いをもらったら

「かあちゃんありがとう!」という喜びです。

おいしい料理を作ってもらった時の

「かあちゃんありがとう!」もそうです。



「生命の歓喜」とは、

「かあちゃん、生んでくれてありがとう!」

人間に生まれてよかったという喜びです。


ところが、ほとんどの人が、その生命の歓喜がなく、

人間に生まれたことを当然と思ったり、

苦しい時などは、恨んだり、

後悔したりしているのではないでしょうか。


その原因は、

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真仮を知らざるによりて如来広大の恩徳を迷失す
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「本当の生きる目的と、手段の違いがわからないから、

生命の歓喜がないのだよ」

ということです。


▼ですから、この本当の人生の目的を知り、

それを達成したとき、一切の苦労は報われ、

流した涙の一滴一滴が、真珠の玉となって戻るのです。



では、本当の生きる目的とは何か。

教行信証は、最初の最初に本当の生きる意味の

結論がズバッと書かれているので、

いよいよ明日は、それについてお話しします。


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■21ステップ 3日目 終了
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本日もお読み頂き、どうもありがとうございました。

あなたは、今日の内容から、どんな学びがえられましたか?


今日はいきなり深すぎる内容なのですが、

仏教の教えは、

とにかく神や仏を盲信するような宗教ではなく、

理解することが可能です。


ですから、もしあいまいなところがあれば、

くり返し読んだり、ノートにまとめたりしてみてください。

必ず理解できます。


そして、もし理解できたと思われたり、

そもそも

「こんなことくらい言われなくても分かってるよ」

と思っておられた場合は、

試しに誰か他の人に話をしてみてください。


理解していれば話ができるはずですし、

もし話が途中で空中分解してしまったら、

まだ理解できていない何かがあった、

ということです。


18世紀のフランスの思想家、

ジョセフ・ジュベールは、

「教えることは2倍学ぶことである」

と言っていますが、

人に話をすると、自分の理解がより一層深まります。


しかも、相手も人生について

深く考えるきっかけになりますので、

相手も自分も幸せに近づく、

自利利他(じりりた)となります。


話をするのはどうしても苦手、という場合でも、

もしこのメルマガを気に入ってくれたら、

ぜひお友達に紹介してください。

このメルマガの読者もかれこれ14000人を超えましたが、

まだまだ全人類からすると、ごくわずかです。


いまだ生きる意味が分からずに苦しんでいる

たくさんの人の中には、

あなたからしか伝えられない人が必ずありますから、

早めに知らせて助けてあげてください。


はてさて、全ステップ終了まで、あと18日です。

1日5分、「人類の到達した最深の思想」にふれて、

しかも、できれば人に話をしてみてください。

短期間で格段に深い人生観に

生まれ変わると思います。


それではまたメールします。

お体くれぐれも大切になさって下さいませ。


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発行:中村僚(長南瑞生)
生きる意味は仏教に学びなさい
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