2010年6月16日水曜日

<第137回、学習意欲を少し高める>

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 こんにちは。私は「子供たちの道は開ける!勉強のコツと
学習計画!」を書いている渡辺かざんです。


 ここでは私の20年の指導経験をもとに、子供たちが失敗を
克服しながら、これから進む道を切り開いていけるよう、
いっしょになって考えます。


 何かひとつはみなさんの参考になることがあるかもしれません。


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前回は失敗にめげない前向きな姿勢について書きました。
今回はみなさんの何気ない「ぼやき」に的を絞って何か
その解決の手がかりがないか考えてみましょう。

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<第137回、学習意欲を少し高める>

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 長年、塾で授業をおこなっていると、みんなのいろいろな
「ぼやき」が耳に入ります。

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(ぼやき1)「私は将来、理科が必要ない道に進むのに、何で
勉強しなければならないの?」

(ぼやき2)「大人になったら簡単な計算しか使わないのに、
何でこんな難しい数学を勉強しなければならないの?」

(ぼやき3)「社会に出たら必要ない勉強まで、なぜ今しないと
いけないの?」

(ぼやき4)「こんなに睡眠時間まで削って勉強しても、この
勉強が社会に出て役にたたなかったら絶対
うらんでやる。」

(ぼやき5)「ほんとうは塾になんて来たくないけど、学校の
勉強がわからないから仕方なく来てるだけなんや。」

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私はこれらの「ぼやき」に対し、いつもその場の雰囲気に合わせて、
何らかの返事をしてきています。とはいえ本当はこれはなかなか
難しい問題です。

以前に「なぜ勉強しなければならないのか。」の質問に対して、
「それはみんなが豊かになるためだよ。」と発展途上国と先進国を
例にあげながら説明した事がありました。

するとその質問した塾生はわざわざ私の家を見に来て「先生の家、
小さかった。」と言われてしまいました。

その時、私は何も金銭的な豊かさだけを言ったつもりはなかった
のですが、この塾生はそう解釈したようです。私はむしろ文化を高め、
心を豊かにすることを言いたかったのですが。

一般に発展途上国の人たちは何を進んで学ぶのかと言うと、
それは経済学や工学などの実学的な技術に関することを学びます。

それに対して、先進国の人たちは数学や物理学や美学を
愛し学ぼうとします。そして彼らはの文化的な価値を誰よりも
認めているのです。

確かに、数学でもわけのわからない難問ばかり解かされれば、
みんなイヤになってしまいます。でも皆さんは、数学で解けたときの
喜びを何らかの形で、いままでに経験した事があると思います。

それがひとつの文化なのです。実はその時の喜びが人の心を
豊かにしてくれるのです。

たとえ実益がなくても、その文化的な価値のあるものにふれられた
事だけでよしとしてもよいのではないでしょうか。

もしあなたがその理由付けに納得できないときは他に何か理由付けを
してみる事です。

 人は何か思い迷っているような板ばさみ状態にあるとき、そのことで葛藤し、
なかなか次の行動に移せないものです。


例えば『海に行こうか山に行こうか』と2つのプラスの内容に葛藤するとき、
人はどちらにしようか、なかなか決めかねるものです。


葛藤状態はこの外、『ふぐは食べたし、死にたくはない。』のように一方は
プラスで、もう一方はマイナスの内容であるときもあります。そして『数学は
嫌いだ。しかし試験で0点をとるのもイヤだ。』というような両方がマイナスの
内容のときだってあるでしょう。


 このようなマイナスどおしの葛藤では、次の行動を起こすどころか、この
板ばさみ状態でノイローゼになってしまう事さえあるのです。


こうした板ばさみ状態におちいると、人はなかなかどちらかに決めかね、行動に
移す事ができず、うろうろしてしまいます。そしてやる気はあっても方向づけが
できていないため、そのうち、やる気そのものまで失ってしまうのです。


そうならないためには、まずはやはり何らかの方向づけをする事が肝心です。

例えば数学が苦手だとします。それを学ぶ理由付けを一般社会では、
「文化人は数学・物理学・美学を学ぶ。」といわれます。「それで自分は
数学を学ぶ」としてもよいでしょう。

また「数学が受験科目にあり、志望校合格達成のために、どうしても必要だから」
でもよいでしょう。そして落第しないために、自分は数学に取り組むでもよい
のです。肝心なのは、とにかく数学を学ぶための方向づけをする事です。


つまり数学を学ぼうという行動を起こすためには、まずそれを学ぶ理由づけを
する事です。

 とはいうものの理由付けができても、皆さんは苦手な科目やきらいな科目を、
長く勉強するのはイヤになる事が多いと思います。そこで、そういったときの
勉強はどうすればよいのかについてこれからお話したいと思います。
 

みなさんが勉強していやになってしまうのは、たいていの場合、疲れてしまった
ときか勉強にあきがきたときではないでしょうか。


自分の好きな科目と嫌いな科目では、「あき」の程度がことなります。例えば甘党で
ケーキが好きな人は3つくらい平気にたいらげます。しかし甘いものが苦手な人
にとっては、ひとつ食べるのも精一杯で、もうたくさんという事とそれはよく
にています。


そこできらいな学科の勉強をどうおこなうのか。

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それはまず第1に、できるだけ短時間におこなう事です。短時間なら我慢が
できるものです。飽きないうちに休憩をとる事です。これを我慢しておこなおう
とすると、今度その科目に取りかかる時、おっくうになってしまいます。


このことは好きな科目でも同じです。飽きないうちに休む事です。そして好きな
科目でも勉強することがイヤになってしまうほどやらない事です。

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第2に答えがすぐに確かめられる学習をおこなう事です。自分で考えた事が
正しかったのか誤りであったのかが、すぐに確認できるような問題集や参考書で
学習をおこなう事です。ここでは一歩一歩着実に進んで目標に到達するという
方法をとります。


このメリットは学習の労が少なくて済む。そしてすぐに答えを確かめられる事で
確実に学ぶ事ができる事です。苦手な学科や、きらいな学科でも、このように
学習していくとスムーズに学んでいけるようになってきます。

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第3は勉強に疲れない工夫をする事です。疲労の程度は自分の好き嫌いやその
科目の各自の能力によってもちがいます。しかし一般的にいっていちばん疲労度が
高い科目は数学と英語です。理科と国語は中程度。社会が疲労度が一番すくないと
思います。


特に疲労度の高い数学や英語はパターン学習をおこなう事です。数学ならあれも
これもと手をつけず、解法パターン(見本)が決まっている問題を繰り返し演習
する事です。英語ならパターンの決まっている英文法とそれに関する英文や
単語・熟語を学習することです。


 苦手な科目や、きらいな科目でもパターンが決まったものなら、スムーズに
学習がおこなえ、勉強疲れを少なくできるはずです。それでいて大事な事も
十分身についています。


その他、心理的に疲労を少なくする工夫もあります。それはその日、自分が
どれだけ学習をおこなうかを決め、それが終わればご褒美にその後テレビを
見てもよいことなどを決める事です。


  また生理的には、疲れてきた時、「肩を回す」、「首を回す」、
『立ち上がる』など適度に体を動かす事で疲労は軽減されます。

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みなさんはきらいな科目や苦手な科目の勉強をおこなう必要性は感じながらも、
その勉強に対する欲求度が低いため、なかなか取り組みにくく感じている
かもしれません。


 しかし目標をあまり大きくとらず、学ぶための方向づけ(理由付け)が
決まれば、どんな科目でも一歩ずつ着実に学習を進めていくことができます、
そして進めるたびにその達成感もでてくるはずです。


最後にもうひとつ、最終的にその科目の成績を上げるためにおこなわなければ
ならない事があります。それは「オーバーラーニング」です。学習した
内容は一度きりで終わりにするのではなく、必ずもう1度か2度は
見直すことです。


特に試験の前にはテスト範囲を一度学習しただけにとどまらず、必ず
1・2度その学習範囲を見直しておくことです。それがそのテストで
よい成績をとることにつながります。そして成績が上がった時の喜びを
一度体験してみてください。


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<編集後記>

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心も体も日々目覚めていくあなたたちにとって、悩みや障害はつきものです。
それをあなたが一つずつ受け止めながら、そして乗り越えていかなければ
なりません。

実は私も学生の頃、「何でこんな難しい数学なんか学習しなければならないのか」と
思ったものです。しかし今数学を教える立場にあります。 そしていまでは自分が
少しは文化人の仲間入りをしているような気がしてきています。

とはいえ、相変わらず、以前に塾生に指摘された「小さな家」に
住み続けたままなのですが…………

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