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こんにちは。私は「子供たちの道は開ける!勉強のコツと
学習計画!」を書いている渡辺かざんです。
ここでは私の20年の指導経験をもとに、子供たちが失敗を
克服しながら、これから進む道を切り開いていけるよう、
いっしょになって考えます。
何かひとつはみなさんの参考になることがあるかもしれません。
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9月に入り、やっと秋らしくなってきました。これから
修学旅行や文化祭のところもあると思います。何をするにも
よい季節です。
しかしこの時期、みなさんにはいろいろな模試の結果が
かえってきているのではないでしょうか。それで今日は模試の
結果と今後の勉強のしかたについて少しアドバイスをしてみたいと
思います。
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<第142回、模試の結果から>
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みなさんの手元には、夏休みや夏休み明けにおこなわれた模試の
結果が、すでに返ってきているのではないでしょうか。そして
その結果を見て一喜一憂しているのかもしれません。
受験生なら夏に一通りの知識を身につけた後の模試なので、
結果は特に気になると思います。もちろんその結果に一喜一憂する
気持ちはわかります。
しかし一番大切なのは模試の成績表を見て、自分の現在の学力を
読み解く事です。そして自分の学力を把握する事です。
模試は点数だけを意識しても意味はありません。どのような種類の
模試で、どのレベルの人たちが中心に受験したかで成績・偏差値は
変わってきます。
マーク式の模試では偏差値62だけれど、記述式の実戦型模試では
偏差値48などということはよくあることです。これは単に自分の
学力レベルではなく、母集団のレベルが大きく影響しているの
かもしれません。
また志望校の合格可能性判定を鵜呑みにしてしまうのも考え
ものです。前回に比べ合格可能性判定があがっていたら、
学習効果があったと思えばいいのです。それよりも苦手分野を
冷静に見きわめることが大切です。
苦手科目は得意科目で挽回できると考えるのは危険です。
なぜなら得意科目の問題がやさしければ、他の人とほとんど差が
つかなくなってしまうからです。
入試では得意科目と準得意科目をつくり、他は苦手科目をなくし、
平均以上に持っていくことが有利になってきます。入試で致命傷に
ならないよう、苦手科目の克服に少し時間をさきましょう。
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(苦手科目の克服)
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1、 教科書の基本レベルを確実に
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基本は教科書。しかし苦手な科目だけに、読み返しても何が
重要なのかわかりにくいのではないでしょうか。
それならば大学受験生ならセンター試験の過去問、高校受験生
なら公立高校の過去問を数年分、現在1・2年生なら教科書準拠の
問題集をまず解いてみましょう。
教科書の内容が中心なので、間違えた部分を見れば、どこに
知識の穴があり、どう復習すればよいかわかるはずです。
2、 解けない理由を考える。
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答え合わせの際に、「知らなかったから解けなかったのか。」
「聞けばわかるが解けなかったのか。」の2つに分けてみます。
前者ならまだ用語や基本的な事項を覚えなくてはなりません。
後者なら問題をどんどん解いて経験値を高める必要があります。
3、 模試や入試にそった問題演習を
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あなたはきらいだからと、苦手科目を機械的な暗記で切り抜け
ようとしていませんか。
しかし用語・公式の暗記を繰り返しただけでは、模試や入試での
得点には結びつきません。実力をつけるのには、実際にあった
問題演習が必要です。
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<模試の結果から学習ポイントを見つける>
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よく解答解説を読むと「この答えだったらわかったのに」と思う
ケースがあります。そんなあなたは勉強が単なる暗記だけで
終わっているのではないでしょうか。これは理解と演習量が
不足しているからです。
また英文読解や国語(現代文・古文・漢文)で成績が安定しない
場合は語彙力・文法力不足か、感覚にたよってなんとなく文を
読んではいませんか。
訳す際には品詞に気をくばる事が必要です。また現代文の問題は
ほとんどの場合、答えが必ず本文中にあるということを認識して
おきましょう。
また模試の問題には、選択肢も含めて頻出事項がたくさん
でています。答案・解答解説を活用して何度も復習すると
学習効果は絶大です。
次に学習方法を決めましょう。
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<模試の結果からどんな方法で学習するかを決める>
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まず分類する。
1、 自分で覚えるしかないこと
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単語・熟語・基本例文暗誦・漢字・用語の確認
2、 自分で考えたり、練習したりすること
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数学の基本問題演習・英文・古文の音読
3、 誰かに教わると早いもの
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英語・国語の読解問題、数学の応用問題
4、 誰かに教わる必要のあるもの
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英作文・小論文・各教科の論述問題
1、 2ははじめは誰かに教わったとしても、その後、
漢字なら自分でひたすら書いたり、計算なら数多く
演習したりしなければ、決して自分の力にはなりません。
3、4については、時間がかかりすぎたり、自分の力
だけでは理解不十分なことが多く、独りよがりな解答に
なりがちです。そのため指導者をつけることも必要です。
あなたはこういうふうに分類し、教科書、参考書、
問題集、塾、家庭教師のどれで学習するのか決めると
よいでしょう。
以上
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<編集後記>
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私の塾では英文・古文・漢文の暗記や標準問題演習、
数学や理科の基本・標準演習を宿題に出します。
そしてその宿題を毎回答え合わせをしてチェックします。
これは塾生が自ら覚えたり、練習しなければ身につかない
ことが、きちんとできているかどうか確かめるためです。
すると「宿題をまったくしてこないもの」「少しはおこなった
形跡はあるが、時間をかけておこなっていない事がわかるもの」
「いつも宿題はきちんとおこなってきて、それなりの時間を
かけている事がわかるもの」の3つに分かれます。
前者2つの場合、やはりその科目の成績もあまりかんばしく
なく、その科目を苦手にしてしまうことが多いのです。
後者はほとんどの場合、成績は伸びていきます。
こ れはなぜかというと、「自分でおこなわなければならない事」
と「塾で教えてもらうほうが理解が早く、またそれが必要で
ある事」をうまく使いこなしているからです。
それとは反対に子ども達だけでなく、その父兄までもが塾に
行ってるのに、漢字は書けない、計算もできないという人が
います。
しかしそれはほとんどの場合、「自分でおこなわなければ
ならない事」が自宅ででおこなわれていないからです。
つまり本人の努力が少し足りないのです。塾で教えた事を
『漢字』でも『計算』でもできるようになるまで、本人が何度でも
書いたり、練習をしない限り、それができるようにはならないのです。
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