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願望実現に補助線を引こう
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・・・━ 第3774号 ━ ・・・
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おはようございます、佐藤正遠(さとうしょ〜おん)です。
このメールマガジンは、当初成長を目指す若手サラリーマンのために書き始めたのですが、
連載開始から13年、今では自営業者、女性、リタイアされた方々からも幅広い支持を頂く
ようになりました。
その結果、2014年まぐまぐ大賞のビジネス・キャリア部門で大賞を、2015年には同部門で
二位を、そして2016年と2017年にはキャリアアップ部門で一位、さらに2018年には同五位、
2019年には同四位、2020年も同六位と7年連続で受賞しました。
私がどんな人間なのか?はウェブサイトのプロフィールを読んで下さい。
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バックナンバーは、以下リンクから検索出来ます。データベースの更新は不定期に行って
いるので、最新号が反映されない事があります。またここではキーワード検索が出来ます
ので活用して下さい。
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読んでおけ!という「良書リスト」は以下リンクからダウンロード出来ます。
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本も読まずに願望実現が出来るほど、人生は甘いもんじゃありません。読書の習慣を身に
付けられない人は、願望実現とは縁が遠いので、すぐに解除してもらった方が良いかも知
れません。
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◆ 今日の前フリ ◆◇
私はマンガがかなり好きなんですが、たまたま見つけたこのマンガに魂を揺さぶられまし
た。
ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜
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マンガの神様手塚治虫の仕事ぶりを、当時一緒に働いていたアシスタントや、編集者にイ
ンタビューをしてまとめたマンガなんですが、氏のマンガに対する情熱、仕事に向かうエ
ネルギーとスタミナ、良い仕事をしたいという執念、飽くなき好奇心、尽きることの無い
アイデア、この全てが異次元の人で、私が如何にテキトーに、チャランポランと生きてい
るのか、ぬるま湯に浸りきっているのかを痛感し、深く反省しました。
氏の忙しさって私がサラリーマン時代に、月に200時間の残業をしていた時よりも凄まじ
い状態が日常という、エブリデー過労死状態だったんですね。マンガ家は徹夜が当たり前
とは言われますが、3日間徹夜して、そこから2時間仮眠してまた作業を始めるみたいなこ
とが、何十年と続いたわけです。
それだけの仕事をこなしていたのに、全くクオリティーが落ちず、アイデアも枯渇せず、
死ぬまで我々を楽しませてくれたまさに偉人ですよ。私は小学生でしたが、リアルタイム
で少年チャンピオンに連載されていた『ブラックジャック』を読んでいました。
長じてからは、『ブッダ』、『火の鳥』、『陽だまりの樹』、『奇子』、『アドルフに告
ぐ』、絶筆となった『ルードウィヒ・B 』などを読みました。それでもあれだけの生産量
ですから、全く知らないタイトルのマンガもあるわけで、悪い虫がウズウズとしそうな予
感がします。
早速私のアマゾンのカートには『ブラックジャック全17巻』を入れてしまい、決済するか
迷っています。でもこのマンガを読んだら、40数年ぶりに全巻読み返したくなりますよ。
オトコが仕事に生涯を賭けるという生き方の格好良さに痺れるはずです。燻っていてやる
気が出ない人は、このマンガ(全5巻あります)を読むことをオススメします。
http://showon-sato.com/blog/wp-content/uploads/2021/09/3774_0915.jpg
☆ 失敗は早くした方が良いよ
歳を取ってから失敗すると、リカバリーするのに苦労するし、そもそもリカバリーできな
い可能性も高くなるから。
だから若いウチに、
■ 失敗をしないように、石橋を叩いて渡ろう
なんてことを言っちゃダメなのよ。
死なない程度の失敗は何度かやらなきゃだめ。失敗をすることによって、身体が大きくな
って、死ににくくなるんだから。
40歳になって一度も失敗をしたことが無い人に価値はないのよ。
日系企業、就中一部上場企業の多く(ハッキリ言えば経団連に加入しているようなとこ
ろ)が、収益性とか、株価上昇率といった指標で平均以下のパフォーマンスしか出せてい
ないのは、ああいうところの社長たちが、
▼ 新卒の生え抜きで
▼ その会社で純粋培養されて
▼ その中で失敗をしないことで出世してきた人たち
だからだと思うんですよ。
日系の老舗って、加点主義ではなくて減点主義だから、冒険して大きな成果を出そうって
マインドの人は出世しないんですよ。一度の失敗が命取りになるという価値観に染まって
いるので、安全で手堅い方を選択するクセが付いているんですね。譬えて言えば、リーチ
に対して一度も向かって行かずに、降りまくっていたらそりゃ放銃はしないでしょうけど、
デカい手も上がれないよねってことと同じです。
2回でも3回でも失敗して、そこから何かを学んで、最後にドデカい成果をゲットするとい
う人は、なぜか日本では評価されません。確かIBMの逸話ですけど、社内で出世街道を走
っているある人が、ドデカい失敗をしてしまい、会社に多額の損失を与えたことがあるん
ですね。本人はもうダメだと思って、退職願いを出しに行ったら、
● 会社はこんなに高い授業料を払ってやったんだから、必ず元を取れ!
って言われて辞めさせてくれなかったらしいんです。その人がその後に、IBMの中興の祖
と言われる経営者になったらしいです。(調べたけど名前が出て来ません、なんかの本で
読んだんですけどね)
アメリカだと、投資家がその経営者に投資をするかどうかを考える時に、過去に失敗をし
ているかどうかを見るんですよ。会社を潰すくらいの失敗をしている方が、
▼ 経験値があって
▼ 失敗から立ち直る根性があって
▼ 次は上手くやるかも知れない
という期待が持てるんですね。逆に一度も失敗をしたことが無い人って、評価が低いんで
す。私はこの考えは非常に正しいと思いますよ。
ところが日系の老舗企業って、失敗しないことが美徳で、そこだけが評価されるので、役
員以上になる人たちって、ひたすらリスクを避けて、落ち度が無く、叩かれることも無く、
安全で手堅いことだけを確実に拾ってくるような生き方をしてきたんですね。(なんでそ
うなったのかというと、これも役人に原因があるんです。高級官僚って純血、無傷、落ち
度無しの人が出世するんです。日本の老舗企業って、役人の天下りもあったりして、そう
いう文化が瀰漫したんでしょうね)
そんな人たちが経営トップになって、会社の舵取りをしたら、それはワイルドな政策なん
てやりませんよ。リサーチにカネを掛けて、二番煎じ、下手したら三番煎じみたいなこと
を見つけて来て、投資額の10パーセントも儲かったら花丸を付ける人たちなんですから。
そんな経営者が、売り上げを2倍にできるわけがないんです。
日本ではこのような誤った価値観がまだまだ主流なんですが、これを信じちゃダメだと思
います。リカバリー可能な失敗を、若いウチに何度も経験して、それを糧に未来を作るん
です。
40歳になって、人に話せる失敗談が無いような人は、童貞みたいなモノでカッコ悪いと思
うんですよ。
あ、間違ってもらっちゃ困るんですが、失敗が良いわけじゃないですよ。失敗から何かを
学ぶ、そこから立ち直る、そして将来に活かせるようにすることが良いことなんですから
ね。失敗してトンズラしたり、何も学ばなかったり、いつまでもグズグズと立ち直れなか
ったら、それはタダのショボい人なんですから。
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ありがとうございました。
佐藤正遠(さとうしょ〜おん)
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