2020年3月25日水曜日

[雑談] 読者からのメール

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 
人事労務畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が
中小企業経営者のために語る

発行者: 中川清徳  2020年3月25日号 VOL.4443
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まず当てずっぽうに予測した1発日を撃った

(続きは編集後記で)

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[雑談] 読者からのメール
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   読者からメールが来たそうですね。

中川:はい、匿名希望さんから2通きました。
   3月21日の"[就業規則]労働組合の意見書が遅くなって
   いる"の記事についてです。

社長:どんな内容でしたっけ?

中川:就業規則の変更は意見書を添付して労基署に届けなけれ
   ばなりませんが、労働組合が意見書を書いてくれないの
   で困っているという内容です。

社長:ああ、そうでしたね。
   で、一人目はどんな内容ですか?

中川:一人目のメールです。

(引用開始)

懐かしく思い出しました。
我社が初めて就業規則を労基署に出すときに、手続きを粛々と
行いました。
経営者も初めてなら、社員も初めてです。意見書に「出産当日
を有休にしてほしい」とか、「フレックスタイムを採用して
ほしい」「退職金をもっとほしい」とか、「お誕生日有給休暇
を作ってほしい」などなど、いろいろ書いてあって、会社は
それを修正できないのでそのまま提出したのですが、労基署の
担当者が「好きなこと書いてますね〜」と、笑っていらしたの
が印象的でした。

(引用終わり)

社長:ははは。
   社員は真剣に意見を書いたのでしょうね。
   
中川:このメールを拝見し、ふとおもいました。

社長:なにを?

中川:社員の考えていることをときどき確認したほうがいいと。

社長:どうしてですか?

中川:たとえば、「出産当日を有給にしてほしい」というのが
   ありました。
   一つはそのような希望があることを知ることができる
   からです。
   二つはそれに対する会社の考えを社員に伝えることが
   できるからです。

社長:確かに、社員の考えを知ることは大事でしょうね。
   たとえ、会社としては応じられないとしても。
   出産当日を有給にしてほしいということについては
   社員にどのように伝えますか?

中川:会社の考えかた次第です。
   有給にしたいというのであればそれもよし。
   有給にしたくないというのであればそれもよし。

社長:有給にしたくない場合はどのように説明するのですか?

中川:会社の事情によって異なりますので一概に言えません。
   例示すれば、年休を使って欲しいとか、ノーワーク
   ノーペイが原則だからというようなことです。
   そのような説明を受けると会社の考えが次第に分かり、
   極端な希望はしなくなるでしょう。

社長:なるほど。
   では、次の読者のメールはどんな内容ですか?

中川:二人目のメールです。

(引用開始)

労働組合のある当社に取りまして、大変参考になりました。
厚く御礼申し上げます。
労働組合対策に専任者を置けない中小企業に取りましては、
主に総務部が片手間の状態で対応に当たります。
業務に追われ専門の知識を勉強する機会も少なく、その都度
臨機応変に対処すると言うのが大半の中小企業ではないで
しょうか。
今回の情報は、そう言う事らしいと漠然と知っていた知識が、
より正確に整理出来ました。労働組合問題は、どちらかと言う
とマイナーだと思いますが、今後も時々で結構ですので、
ぜひ取り上げて頂ければ幸いです。

(引用終わり)

社長:うーん。
   労働組合があるのですね。
   経営者の悩みが伝わりますね。

中川:二人目の方は弊社のセミナーにはほとんど参加される
   ほど勉強熱心な社長です。

社長:そういえば、メルマガで労働組合の記事は初めてでは
   ないですか?

中川:覚えていませんが、このようなメールをいただいたと
   いうことはメルマガ記事では初めてかもしれません。

社長:中川さんの苦手な分野ですか?

中川:いいえ、使用者側として労働組合の窓口となった経験が
   あります。
   得意とはいえませんが、苦手ではありません。

社長:そもそも労働組合があるとどうなるのですか?

中川:労働組合と会社は集団的労使関係なのです。

社長:はあ????

中川:労使関係には
   1.個別的労使関係
   2.集団的労使関係
   の二つがあります。

   従業員を雇用するときは労働契約を結びます。
   これは1人ひとり個別に結びます。これを個別的労使
   関係というのです。

社長:労働組合は大勢いるので集団的労使関係というのですね。

中川:そうです。
   労使対等とはいいながら現実は会社が圧倒的に優位です。
   だから、労働者は一致団結して会社と交渉をすることが
   法律で認められています。

社長:だけど、労働組合のイメージは赤旗を振ってストライキを
   するので困る存在だと…。

中川:昭和の時代は要求貫徹のために全国的に激しい労働争議が
   頻繁にありました。
   しかし、現在はそのようなことが少なくなりました。
   経済の発展と学習効果の両面があるからと思います。

社長:たまにはメルマガで労働組合の話も聞いた方が良さそうですね。

中川:中小企業はほとんど労働組合がありません。
   しかし、読者のなかには労働組合のある会社に勤務
   あるいは経営しているかたもいらっしゃると思います。
   余談ですが弊社が主催する賃金制度セミナーなどは経営者
   側にたった内容なのですが、労働組合のかたも少ない
   ですが参加されています。

社長:へえ、経営者側のセミナーに労働組合が参加するのですか?

中川:経営者側のセミナーであることを承知の上です。
   紳士的な方ばかりだという印象です。

社長:労働組合も勉強しているのですね。
   負けていられませんね。


(中川コメント)

本日の記事は 平成24年の記事をリニューアルして掲載しています。

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    編集後記      
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まず当てずっぽうに予測した1発日を撃った

かつて日本海軍の軍艦の艦砲射撃は、まず当てずっぽうに
予測した1発日を撃った後に、着弾点を確認し、砲台の向きや
砲身の角度を調整して、徐々に精度を高めていきました。
ビジネスも同じです。
まずは予測する。
間違っていたら修正する。
これを繰り返す。
そのうち、計画も、コミュニケーションも、売上予想も、
狙い通りに当たるようにてくるはずです。

(すぐ動くのはやめなさい 佐々木常夫著 青春出版社刊)

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